natsuの将来の夢の変遷②|大学生~現在

前回「natsuの将来の夢の変遷|高校~大学エピソード追加」の続きから

英語を使う職業を諦め、生活費のためだけに就職活動をすることに

大学に入る前から「翻訳家」という英語を使う職業の名前はかろうじて知っていたものの、他に英語を使う仕事にどのようなものがあるか知りませんでした。

それでも「外国語が好きだから、どうにかそれを使う仕事を見つけなければ」という考えに縛られていたある日、大学のクラスメイトが「ユニセフ」というキーワードを口にしました。社会貢献や好きな勉強(当時は外国語)を活かした仕事をしたいと思っていた私は「ユニセフで働きたい」という夢を持つようになります。

そんな将来が無限に広がっているかのように思えた大学一年生から、日常を忙しく消化しているうちに「ユニセフで働きたい」というは憧れに対して「頑張ったらできるかもしれないけど、もう頑張りたくない」と人生に疲れ、次は現実的な目標を考え始めます。

(最近は7つの習慣などの自己啓発本を読むようになってから、どんなに歳を重ねても自分で未来を創れると思うようになりましたけどね!)

一人で黙々と作業するのが本当に好きで、お菓子を作る工場のアルバイトも全然苦じゃなかったので、安全な材料にこだわった化粧品工場の求人に応募してみました。面接・グループワークで落ちてしまったのですが、「学歴さえよければ、どんな仕事にも就ける」と言われて勉強を頑張ってきたのに、「頑張ったって叶わないこともある、努力って無駄なのかな」と人生に絶望してしまいます。

ちょうどこの前後くらいに心療内科に通って、ある時は薬も飲んでいましたね。

1に向上心、2に向上心、3・4がなくて5に向上心」と厳しく育てられ、偶然高校受験もうまくいき、部活の大会で全国大会にも出場でき、大学受験も一発で受かり、「頑張れば良い結果が待ってるから、辛くても頑張りなさい」という主張にあまり疑問を持たずに来られました。

急に就職活動をきっかけにして出口のない暗いトンネルに放り込まれたというか、大海原に落とされたというか、努力しても無駄」「もうこれ以上頑張りたくない」「頑張ったって先には何もない」「生きているのがしんどい」「生きるモチベーションも特にないという状態になってしまいました。

なんとか心療内科に通って回復した私は、「すごい生きたいわけでもないけど、今すぐに死ななければいけないとも思わないからなぁ」と、やりたいことは置いておいて、ただ生活費のために就職をしてみることにしたのでした。

心療内科に通う中で、モラハラ体質の私の親に話が通じないことを理解した先生は、とにかく「実家を離れなさい」「両親から離れなさい」の1点張りでした。

(やっぱり餅は餅屋です。素人にうっかり話してしまうと「ここまで育ててくれたんだから」「悪気はないから」「いつまで意地張ってるの」と言われますが、悪気がなかったとしても心を蝕むものは蝕みます。「噓も方便」をうまく使いこなして、スーッと距離を置いて、自分の身を守るのが最優先です。)

医療・精神の専門家が客観的に見て親から離れたほうがいいと言っているし、私の素人頭で主観的・客観的に考えてみても、親から離れたかったのです。そのため「努力したってどうせ無駄」「やりたいことを仕事にできる人は世の中のほんの一握りっていうのは本当だろう」という思いも相まって、「実家を離れられればOK」を最優先にし、接客は好きじゃないけど、寮のある田舎のホテルに就職することになりました。

実はそこの近くのホテルで、夏休みを利用してリゾートバイトをしていたことがあったんです。「接客は好きじゃないけど、まあ似たような感じだしやっていけるでしょ」と思っていたのですが、就職直前の冬・春休みでインターンシップのようにアルバイトをしていたとき、驚くほどに人間関係が悪く1~2週間で精神を壊し、内定を取り消してもらって、実家にも帰りたくないので「どうにでもなれ!」のやけくそ精神で、ホテルの寮からすぐに上京しました。

せっかく高学歴でどうにか中退をせずに、心療内科に通うことで卒業まで漕ぎ着けたのですが、なんと社会人1年目はフリーターになってしまいます。アルバイトや契約社員として生活費を稼ぎ、貧乏生活を送っていました。

食事は小麦を水で練ったものを油で揚げ焼きにして砂糖をまぶして食べたり、食事がうまい棒だけの時もありました。それでも「実家に住まなくていい」ということが何よりの極楽だったので、それなりに楽しかったですね。スマホで検索するのも「節約料理」じゃなくて「極貧料理」だったんですよ。(^_^;)

その1年を使って、大学時代におろそかにしていた「企業分析」に取り組んでみました。ズタボロ豆腐メンタルで、「自己分析」はまだ恐ろしかったので「何ならできそうか」「何なら苦手じゃないか」など少しだけ自分を見つめてみました。

「自分が何をやりたいのかがわからない」と悩んでいたとき、ネットの記事か何かの書籍で「やりたいことを見つけるのは難しいだろうから、最も嫌いなことを見つけて、それ以外をやるといいよ」という助言を見つけました。「介護だけは大変そう!できない!」と思いつき、それ以外で探すことに。

祖父も父も公務員だったため、その影響を受けたのか転職や独立、副業などがとんでもなくハードルの高いものに見えていて、20歳そこそこの思考でその後40年間働く会社を完璧に決定しないといけないというプレッシャーがあったのですが、「辞めたっていい。とりあえず一番嫌いなものじゃなきゃ、多少はできるだろう。」という気持ちで仕事を探すようになりました。

未経験からプログラマーに。そして未経験からセラピストに。

私は一人で黙々と作業する時間が本当に好きで、逆に人といると疲れてしまうタイプ。「コミュ障 向いてる 職業」などの検索ワードで調べると、警備員やプログラマーと書いてありました。

数学が好きだったこともあり、論理的に考えることが向いているかもしれないと思ったこと、将来的に自由な場所で仕事をできそうなこと、一人で作業する時間が長いことなどから、プログラマーになろうと思いました。

アルバイトで食いつなぐ生活だったので、もちろんスクールに通うお金は用意できそうもなく、「卒業後に提携先に就職してくれるなら研修無料」「〇ヶ月以内に××の試験に受かれば研修無料」といった、企業側が研修費を負担して教えてくれるところを3つ選び、そのうちの一つに就職することになりました。

1年ほど働いてみて、とても人数の少ない会社だったのでキャリアプランが見えにくく、研修などのサポートもなく、私よりも何年も前に入った先輩が雑用や私と同じ仕事をしているのを見て、「ここにいて成長できるのかな」と生意気にも不安に思ってしまい、同業種の転職をします。

次に入ったところは資金力もあり、研修が充実しているなど、以前よりも成長できそうな感じがしました。ですが、その頃ちょうど今の旦那と同棲していて、家事は100%私がやっていたので体力的にキャパオーバーだったことと、自分自身に課すハードルが高すぎて罪悪感でメンタルを壊す性格なのに「真面目で、普段頑張ってくれているから重要なプロジェクトを任せたい」と上の人に言われてしまったことで、「無理!私みたいなゴミが社会に存在していていいわけがないのに!」と悲観的になってしまい、結婚を期に退職させてもらうことにしました。(表向きには「おめでとう」とたくさん言ってもらえました。(^_^;))

IT業界だとある日急に来なくなったり、直属の上司も知らぬ間に辞めていたり、鬱病になって連絡さえつかなくなるなどのパターンが少なくないので、せめて引継ぎまで迷惑をかけないようにしたのは当時頑張ったかなぁと思います。

それでも、短い労働期間で辞めて会社に迷惑はかけてしまったと思っているので、「会社の目的って結局労働力を使ってお金を使って売上を出して……つまり【経済を回すこと】だから、私がビジネスパーソンとして労働力を使って、何かの売り上げを出せば、かなり間接的で遠回りだけど、社会の役に立っているのでは?」ということで、直接恩返しはできなかったけどビジネスで成果を出せば、当時の社長や先輩方も微笑んでくださるのではないかと思い、私の原動力の一つになっています。

完璧主義ではないつもりなのですが、家事も丁寧にこなしたいタイプなので8時間×週5日ではキャパオーバーだったものの、専業主婦として全く働かないのもなんだかなぁと感じてしまいました。

週1~2日ぐらいは働こうかなと思って始めたのが「セラピスト」の仕事でした。プログラマーの時は「センス」というものは特になく、ただ真面目だけが取り柄の人間でしたが、10代後半から肩こり腰痛があまりに酷くてボディケアによく通っていたため、「なんでこの人はこんなに気持ちよくできるんだろう?」「なんでこの人はこんなに下手なんだ?」と考える癖がついていて、セラピストとしてデビューしたのは大正解でした。

先生のデモンストレーションを見ただけで・1回教わっただけで「あーはいはい、そういうことね」とすぐに再現でき、先生や同期に驚かれていました。正しい場所や角度でほぐしてあげれば、筋肉がどんどんほぐれていくのが指で感じられるので、それが面白くて今でも続けているし、もし生活費に困ることがなくなっても、ぼちぼちやりたい仕事ではあるな~と思っています。

ここまで私の「就職活動」「雇われる」という概念での仕事に主軸を置いて体験談を書いてきました。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。

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