逆マタニティーマーク!?【席ゆずりますマーク】買ってみた|キャッチフレーズに共感|心が動くと人は動く
こんにちは。お久しぶりです。
今回は「逆マタニティーマーク」なるものを購入し、思ったところがあったので、それについてです。
目次
逆マタニティーマークって何!?
とある土曜日、仕事を終えて帰宅するために電車に乗ると、学生と予想される若めの男性が、カバンにマタニティーマークっぽいものを付けているのを見かけました。
「奥さんが妊娠してて、今日はカバンを借りてるってこと?でもそれだったら家出る前にキーホルダー外しそうだよね…?」と状況をつかめずにいましたが、文章を読んでみると
「席ゆずります 声かけてください」と書いてありました。
「えー!そんなものあるの!?めっちゃいいじゃん!帰ったらすぐ検索しよう!」と思いつつ、帰宅して「 逆マタニティーマーク 席ゆずります」で検索してみると、出てきました。
(参考→作成者の椎野さんのホームページ)
電車内で見た時点でほぼほぼ買う気持ちにはなっていたのですが、それを後押ししてくれたのがHPの「妊娠中の妻に席を譲ってくれたのはおばあちゃんでした」というキャッチフレーズでした。
実は同じ思い出が…?|おばあちゃんが席を譲ってくれた
私は大学に入って早々、運動中に足をひねってしまい、足首の靭帯が切れて手術を受けました。確か数日~1週間ぐらい入院した後、松葉杖を使って電車通学をしていましたよ。
(素敵な思い出・気づきも得られて、総合的に見ると松葉杖生活を経験して良かったと思ったので、ブログの記事にもしています→「心が温かくなる松葉杖|不便な生活の中で得られた気づき~感謝と恩を理解できた」)
田舎の実家から通っていたので、(各駅停車だと)電車に乗っている時間は約50分!
若くて体力があったとはいえ、脇に挟んでいる松葉杖を落とさないようにしないといけないし、揺れるからつり革か手すりにつかまらないといけないし、授業に使う荷物は持ってるし…
松葉杖をついた状態で立ちながら電車に乗るのは結構難しく、また健康なほうの足が(両足で生活するのとは)ケタ違いに疲れて痛くなります。
ということで「健康なときは図々しいこと言わないからさ…せめてケガしている今、優先席を譲ってもらえたらいいな~」と淡い期待を込めながら、(通勤ラッシュのため)毎朝席が空いていない電車に乗り込むわけです。
「こういうのって、圧かけてるみたいで図々しいのかな?」と罪悪感を抱きつつも、正直に言ってかなり辛かったので、優先席の横で立っていました。
そこには男性サラリーマンが寝ていて、本当に爆睡していて気づかないのか、意地でも寝たふりをして譲りたくないのか、どちらかはわかりませんが、席を譲ってもらえることはなく「まあ、こんなもんか。サラリーマンだって仕事で疲れているもんね」と諦めていました。
諦めたところに、優先席ではない遠くの席から、白髪混じりの女性が歩み寄ってきて「ねえ、あなた、危ないから、あそこ座って!」と席を譲ってくださったのでした。
男性サラリーマンの方も、見た目ではわからない持病等々あったかもしれないし、席の譲る・譲らないは自由だけれど、当時の私は「『おばあちゃん』って普通、席譲られる側の人だよね…」とモヤモヤしてしまいました。
逆マタニティーマークをつける意味|反対意見も?
そんなわけで「電車内で席を譲る」ということに関して、普通の人よりも敏感になった私なのでした。
「@DIME(アットダイム)」という記事でもこの逆マタニティーマークが取り上げられ、”マーク開発を賞賛する声もあれば、肯定的な反応でなかったり、もともと席を譲ることに抵抗のない人からは、マークがないと席を譲れないことに対し疑問を抱く意見も。”と書いてありました。
(参考→「普及し始めた「席ゆずりますマーク」、きっかけは席を譲る側の勇気への配慮」)
私ももともと席を譲ることに抵抗がないので、マタニティーマークに気づいたら譲るのですが、マタニティーマークがカバンの分かりづらい場所に付いていることもあって…
ある時、電車内で座っていて、目的の駅に着いたので降りようとドアの方へ歩いたら、後ろから見て初めて、立っていた女性がマタニティーマークを付けていたことに気づいたんですね。
それで「あー!分かってたら全然譲ったのにー!」と悔しい思いをしたのでした。
「全然譲ったって日本語、何だよ(笑)」って感じですが、譲られる立場の人からすると、「必要があれば全然譲るよ」ってタイプの人と「何があっても絶対に譲りたくない」タイプの人を見極めるのって、難しすぎて無理ですよね。
それから、マタニティーマークを付けると「妊婦」を快く思わない人が、わざと足を引っかけたり後ろから押したり、暴言を吐くこともあるそうで、怖いからマタニティーマークをあえて付けないようにしているという人もいますからね。
妊娠や持病、怪我などが見た目だけでわからない場合もあるので、私はこの逆マタニティーマークを付けることで、譲ってほしい人が近くに来てくれたらなぁ…と思います。
心が動くと人は動く|顧客に行動してもらいたかったら、心を揺さぶるべし
久しぶりに、すごくワクワクしながら買い物をさせていただきましたが、なぜワクワクしたかというと、「おばあちゃんが譲ってくれた」という部分に共感したからです。
「席を譲る」という道徳的な話に、商売の話を絡めるのもどうかな~と思ったんですが…道徳的なことやボランティアの類にせよ、それ以外にせよ、人間が何らかのアクションを起こすときって、「共感」があるんじゃないかなと思ったのです。
(※逆マタニティーマークは非営利で作られていますよ。)
例えばビジネス的な話で行くと、
- HP見てほしい
- LINE@登録してほしい
- メルマガ登録してほしい
- いいね👍してほしい
- 商品購入してほしい
- 口コミ書いてほしい
- お友達紹介してほしい
…etc
色々他人にやってもらいたいアクションってあるじゃないですか。
私はリラクゼーションの業界にいて、よく耳にするのですが、リラク・エステ系は開業のハードルは低いけど継続率は低く、1年で50%、3年で90%が閉店すると言われています。
私自身もサロンめぐりをして施術をしてもらうのも好きなので、HPや予約サイトを見ることはよくあります。
そして思うのが、悪い意味でシンプルすぎるということ。「そりゃあ閉店するよ」と心の中で思います。
知り合いの紹介とかがメインで、HPはあくまで飾りのように一応作っているだけで、そこからの集客は考えていないっていう場合はいいのですが、集客を目的として、新規のお客様でも是非来てもらいたいって思うなら、情報がもっとあってもいいんじゃないかな?と思うのです。
「はい、メニューと値段書きました!これでいいよね!終わり!」みたいなところも結構あります。
だけど、HP見た時点で「うわぁ♡ここ行ってみたいなぁ~!」って思わせられなければ、意味がないんですよね。
だから開業への想いとか、どんなこだわりが他とは違うのかとか、書いたらいいのにな~って思っちゃいます。(乱立で店舗数が多い分、お客様も舌が肥えている方が多いですしね。)
そうすれば、お客様も理念とか価値観に共感してるってわかって来てるから、来る前から楽しみにしてくれていたり、リピーターにもなりやすいんですよね。
同じような技術の店が複数あったとしても、想いや人間性に惹かれて「あぁ~、こういう想いでこの仕事に携わってるの素敵だな~」って自然とファンになります。
私も今回の逆マタニティーマークが作られた想いに共感して、「こういう人や取り組みは積極的に応援したいな~」と思ったから、もしこれが商売の場で、「口コミ・アンケートお願いできませんか?」みたいなことを言われていたらやっていました。
たとえ特典がなかったとしても。
アンケートで粗品やポイントプレゼントとかってよく行われていて、有効な方法だと思いますが、本当にファンになってくれたら「無償でも全然やります!」と思ってくれるものです。
結論:「想い」が共有できたら信頼関係は強くなります。価値観とか理念みたいなものは、隠さずに表に出して共感してくれる人と繋がるべし。
みなさんは、最近「めっちゃワクワクして買い物した」とか積極的に応援したいと思える人・物・取り組みとの出会いはありましたか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
↓実際に届いたマークです
