出版セミナーに参加してみて思ったこと|Kindle作家の憧れ=紙の本?|デメリット|資格・実績の意味|意識すべきこと

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こんにちは。

先日「文芸社」さんの「執筆と出版の説明会」に参加してみて、思うところがあったので、それを書いていきます。

(別に広告としてではなくて、勝手な感想です。)

無料で参加できるので、興味のある方は試しに参加してみてもいいかもしれません。

(参考→文芸社>ホーム>出版をお考えの方へ>執筆と出版の説明会(スクール形式)

Kindle出版って意外と悪くない|紙の本のデメリット?

私は子どもの頃から本が好きだったので、紙の本への憧れはやっぱり捨てきれません。

今の時代になって素人が電子書籍出版できるようになり、「よっしゃ! 今の時代に生まれてラッキー!」とKindle本を出してみた私ですが、どうしても「紙の本を書けるほどすごい人ではないから、仕方なく電子版で出した…」みたいな妥協感が否めませんでした。

ですが今回紙の本の出版について説明を受け、「Kindle出版ってすごい価値あるじゃん♪」ってテンションが上がったのは、良い収穫でした。^-^

デメリット①好きな内容を書けない

とある著者さんが、とある出版社と契約して数ヶ月本の制作をしていたけれど、途中で契約打ち切りになり、違う出版社に原稿を持ち込み直した例もあるのだとか。

理由は「著者が書きたい内容を書けない」こと。

  • 世間に受け入れられやすい
  • 人気が出やすい
  • 話題になりやすい
  • 売れやすい…

そんな風に内容を誘導されてしまうのでしょう。

自費出版(著者の自腹・ISBNコードがつかない・本が店頭に並ばない)ではなく、商業出版をするとなると、出版社は別にボランティアでやっているわけではないので、それなりの売上が必要です。

どうしても売れやすいように、ウケるように、加工しなければならないのは想像できます。

私は本もKindle出版活動も好きだし、本業のセラピスト(人をほぐす・癒す)の仕事も好きですが、その対象を好きと思えば思うほど、売上のために・商いのために自分の信念を歪めなければならない葛藤が、辛くてたまりません。

(サイコパスは経営者に向いているという説がありますが、きっと純粋に売上のことだけを考えられるからなのでしょう。)

Kindle出版だと妥協感が否めないと思っていた私ですが、本当に書きたいこと・伝えたいことを書けないのなら、紙の本って良いことばかりではないのかもしれないな~とも思ったのでした。

Kindle出版、ブログ、YouTube、Twitter…色々なツールがありますが、(あまりにも倫理的に問題があるものとかは除外されたりするけれど)好きなことを好きなように発信できることって、私が思っていたより価値のあることなのかもしれないな…と考えさせられました。

デメリット②スケジュールが決められている

商業出版をやりたいと思った場合、ある程度原稿ができていて出版社に持ち込んで、出版社が「この内容でイケる」とGOサインを出して、「じゃあ今からだったら〇年の〇月にデビューですね」となるらしいです。

個人事業主歴が長く、自由にしか仕事をしてこなかった私にとっては「ゴールは絶対いつじゃないといけない」っていうのは窮屈に感じてしまいます。複数の人が携わって作るものだから仕方ないのですが。(^_^;)

出版セミナーに参加していた人たちは全体的に年齢層が高かった(60代とか、それ以上の人もいそうだった)ので、時間に余裕のある・融通の利く人が多いのかもしれません。

Kindle出版であればコラボとか依頼でない限り、自分の好きなようにスケジュールを組んでできるため、月並みな意見ですがサラリーマンの副業にも適していると思うのです。急に会社都合で忙しくなったり暇になったりしても、調整できるからです。

あとは子育てをしている方とか。「今月は忙しくて目標の〇割までしか作業できなかったけど、ここで挽回しよう」みたいな感じで、臨機応変に、もっと言ってしまえばマイペースに作業できるのって、1人で出版するKindle本ならではだな~と改めて思いました。

ブログやメルマガを書き貯めている場合、それをまとめて1~2日でKindle出版する方も世の中にはいらっしゃるので、そういうスピード感はKindle出版の圧勝なんじゃないでしょうか。

私はのんびりでも構わないのですが、「〇ヶ月でこのぐらいの売上を出さなきゃいけない」という個人の方もいらっしゃるので、そんな場合にもKindle出版はコスパ(価格に対する満足度)ならぬタイパ(時間に対する満足度)…と言うらしいですが、効率がよく満足度が高いかもしれません。

資格・実績の意味|忙しい相手へのアピール

私、学歴や見た目などで人を判断することが嫌いです。自分がやられたくないし、かつ、やりたくないです。

人は中身で判断するべきだと思っています。だって、学歴が高くても悪い人もいるかもしれないし、学歴が低くてもいい人もいるかもしれないじゃないですか。

そして「学生時代に親に死ぬほど勉強させられたけど、別に学歴って必要ないんじゃないか?」「学歴に頼らず人を見極める力を磨くことのほうが重要なんじゃないか?」ってあるときから疑問を持ち続けてたんですね。

この度、やっと納得できる答えを見つけました!

日本では1日に200冊の本が生まれ出ているらしいです。つまり、出版社の方々は忙しいらしいのです。

文芸社さんは比較的アマチュアの出版に力を入れている印象を受けましたが、普通は素人が出版社に企画書や原稿を持ち込んでも、そもそも会ってもらえないそうです。

日々時間に追われる中で、会社は経営していかなければならない・社員のお給料を払わなければならない…となると、どこの誰だかわからない人の、当たるかわからない企画をイチかバチかでやるよりも、テレビでコメンテーターとして活躍する大学教授が書いた本など、話題性・権威性などがある人物・企画からピックアップされていくのは仕方のないことなんですね。

よく、商品販売においてTwitterのフォロワー数を売りにしている人なんかがいて、「フォロワー数や知名度がどうかよりも、人となりのほうが大事じゃない? それって意味あるのかな?」と個人的に思っていたのですが、ビジネスシーンではむしろこれが有効だなと思いました。

要は、B to C じゃなくて、B to B の場合ですね。

マッサージとか、座学の講座とか…買い手と売り手の距離感が近い場合は、おそらく人となりも重要だと思います。

しかしビジネスシーンで、取引する者同士でしか接しない場合、仕事に支障がなければある程度人となりはどうでもよくて、売れる要素とか「自分と契約を結んで、あなた・会社にどれだけ利があるか」を示せることのほうが重要だと考えられます。

マンガに出てくる、仕事はめちゃくちゃできるけど異性にモテなくて…でも会社からはすごく高く評価されてる人みたいな。

(もちろん人柄が良くて「この人と仕事したい」と思われてビジネスチャンスが回ってくる場合もあるでしょう。両方兼ね備えてたら最強ですね。)

まとめると、人となりは良いに越したことはないが、 B to B で相手に話を持ち掛けるとき、しかもその相手が忙しいとき、パッとわかりやすく認知度・話題性・権威性…等々、 「あなた・会社にどれだけ利があるか」 を示せることは非常に重要であるということです。

商業出版を目指すなら意識しておくといいこと

①知名度が全て…!?ライティング力よりも大事なこと

最近、ブログやYouTubeで有名になった人に声がかかり、紙の本がリリースされることが多いな~と感じていましたが、その感覚は間違いではなかったようです。(以前から多分そうだったのだけど、私が気付いたのが最近でした。)

「知名度が全て」というのは単純すぎる考えかもしれませんが、私が予想していた以上に、知名度って価値を持つんだな~と思いました。

例えば、チャンネル登録者数と動画再生数が多いYouTuberがいて、その人自身は歌うとか踊るとか、料理をするとか、文章を書くことと全く関係ない内容をやっていたとします。

でも、それでいいんです。だって、本人が文を書けなければライターに外注してヒアリングしてもらって、代わりに書いてもらえばいいのですから。(もちろん自分で書く方もいらっしゃるでしょう。)

何が言いたいかというと、

  • 文才があるかどうか
  • 文学部を卒業したかどうか
  • 本が好きかどうか
  • 出版に詳しいかどうか

…といったことは「出版できるかどうか」に関係ないとも言えるのです。

自分に本を作る力がなくても、出版社が「この人でこの内容だったら本を作れそうだな~」と思えたらOKなんですね。

ということは、もし将来的に商業出版をしたいと思っているのなら、文才を磨くというのも悪くないですが、何か自分の得意なものを磨き続けるのもアリかもしれません。

普通の主婦の方が子どもに作ったお弁当の写真をブログに載せ続けていて、それが商業出版に至ったという話もあります。

「自分には強みや才能がない」と言う人もいますが、「お母さんが子どもにお弁当を作る」という日常のありふれた光景も、商業出版につながり得るんですね。

「文才」など、本というキーワードからすぐに連想されるものだけでなく、「知名度がある」「日常の記録を貯めている」「得意なことがある」ということも大事にしてみてもいいのかもしれません。

(戦略的に進みたい方は、一番いいのはやっぱり人を集める力をつけること…それも、自分の商品を買ってくれそうな人を集められる力がビジネス上では有効でしょう。文字通り”集客力”ってやつですね。)

②誰のために何のために?|どんなものでも価値に変換できる可能性を秘めている

これを読んでいる方が、すでにKindle出版や何かをやっていると予想しています。

マーケティングを学んでいる方はとっくにご存知だと思いますが、「自分が何をやりたいか」も大事じゃないとは言いませんが「誰のためにやるのか」「何のためにやるのか」はもっと大事であり、それは出版でも何でも、どんなビジネスにも共通するんだな~って思いました。

例えば大学教授の方は自分の得意分野を持っているわけだけれども、「自分の知っていること・思っていること」を価値に変えて世の中に広めようとします。

原稿を(出版社の)担当者さんがチェックすると、一般向けの本なのにまるで研究論文のようで、とてもじゃないけど一般の人は読めないような文章になっていたり…ということがあるそうです。

「自分が何を・どう書きたいか」よりも「読んだ人がどう感じるか」が重要ということですね。

サラリーマンは向いておらず(笑)、個人事業主歴をコツコツと積み上げていっている私ですが、他の個人事業主の方やビジネスシーンを見ていて最近強く感じるのは、「『価値のないもの』はない」ということです。

社会に出たての頃は「世の中には価値のあるものと、価値のないものがあるんじゃないか?」と思っていたのですが、どちらかというと「価値がない」のではなく「価値はあるのだけれど、コンセプトとかアピールの仕方が間違っているだけのもの」が、意外とたくさんあると思うようになりました。(本当に価値がないものも、もしかしたらあるのかもしれませんが…。)

以下は「本を出したい人の教科書」からの引用です。

あなたが、今の仕事に価値を感じていなくても、読者は違うかもしれません。

『社長をだせ!』(川田茂雄著 宝島社)という本が50万部売れました。作者は、20年間お客さんからの苦情処理の追われてきた消費者相談室の職員でした。

ほとんどの大きな会社にはクレーム処理係がいます。そして、多くの係員は毎日、お客さんに謝り続け「自分の仕事には価値があるのか」わからなくなっています。

しかし、その内容を本にしたら、50万人の読者が興味を持ち、本を手に取り、買ってくれたのです。彼の仕事の積み重ねには価値があったのです。

(中略)

誰もが価値を持っています。

本を出したい人の教科書  吉田浩 p.48 – 49

先日、心理学の無料講座に参加したのですが、自分自身が生きづらさやうつ状態を経験したり、子どもが不登校になったりで、心について知ることの重要性を感じ、参加している人が多いような印象を受けました。

そのように「ネガティブを、生きづらさを克服したくて心理学を勉強している人」って自己肯定感が低い場合が多く、「自分には価値がない」ような言い方や振る舞いをするんですよね。

だけど「繊細さん」のKindle出版を経験した私は「いやいやいや、生きづらさとか、子どもが不登校っていう経験とか、めちゃくちゃ価値になるからね!? あなたは世の中にたくさんの価値を提供できるよ!」と心の中で叫んでいました。(^_^;)

もし本・電子書籍にまとめて世に出せたなら、「これを読んで救われた」っていう人がたくさん出てくるんじゃないかなと思いました。心理学を学んで悩みが克服・軽減できているならなおさらです。

世の中一般では、「月収100万円」とか「FIREしました」とか「子どもが3人とも東大に受かりました」とか、そういう華々しいものしかウリにしちゃダメと思われがちですが、ネガティブとか、かっこよくないものとかも意外と需要があります。

例えば私は「貧乏メシ」とか「極貧料理」とかで検索してブログやYouTubeを見るのが楽しくて好きです。節約料理の勉強にもなります。

何が言いたいかというと、「金持ちだったら価値があって貧乏だったら価値がない」とか「子どもが頭脳明晰だったら価値があって、不登校だったら価値がない」とかではなくて、どんなものだって価値に変換できるんです。

多分、不登校のカテゴリーの本は今売れていると思いますよ。「これを読んで救われた」って泣いている読者の方もいるはずです。

「どこの・誰に・どういう風に見せるのか」を考えれば、どんなものでも価値にできる可能性があります。

逆に、華々しい経験や肩書きがあっても見せ方に失敗すれば、「価値がない」と思われてしまいます。

もし商業出版や、その他の商品づくりに興味がある方は「 どこの・誰に・どういう風に見せるのか」 を意識するのがオススメです。私もより一層意識していきたいと、改めて思いました。

さいごに

これを読んで下さっている方は、Kindle作家さんなのでしょうか? 紙の本の出版を夢見ている方なのでしょうか?

やっぱり最近思うのは、美人が窓辺に立つと「絵になるねぇ~」なんて漫画やドラマの中で言われたりしますが、「本になるねぇ~」って言われるような経験を積み重ねたいなぁということです。

要は、「書く」ことはライターさんに外注することもできるのだし、音声入力だってある時代だし、「『書く』のかどうか」よりも「あなたの人生は本にできる中身の濃さを秘めているか」のほうが大事な気がするのです。

というのは私が個人的に勝手に思っているだけなので、他の作家さん・未来の作家さんがどう思うかは人それぞれでいいと思います。

みなさんの頭の中ではどのようなことが考えられているのか、覗いてみたいですね♪

みなさんは、どんなことを意識していますか? またはこれから意識していきたいですか…?^-^

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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