「本当の自由を手に入れるお金の大学」読了感想|お金の教養|貯金よりも大事なこと

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こんにちは。

先日買った「本当の自由を手に入れるお金の大学」を読み終えたので、これについて書いていきます。

「お金の大学」と著者「両学長」について

著者の両学長は学生の頃から、あまりにも自由が少ない世の中に違和感を覚え、自由を追求し続けた結果、紆余曲折はありながらも経済的自由を達成されたそうです。友人たちに解説していたことを、自宅でも学べるようにと2018年10月からYouTubeにアップロードするようになり、ツイッターやブログ、Instagramでもたくさんのフォロワーさんを抱えておられます。

ある時「リベ大の本を出しましょう!」と朝日新聞出版の方に声をかけられ、2020年6月30日に第1版を発行されています。私も少しYouTubeを覗いてみましたが音楽も口調も明るく、こちらの本もカラフルかつ対話形式で進んでいくので、垣根が低くどんな人でも学びやすい感じがします。

※両学長が節約・税金・投資・副業についてわかりやすく解説するYouTubeチャンネルやブログには「リベラルアーツ大学」、通称「リベ大」という名前が付けられているそうです。

私がこの本を読んでいいなと思ったところは、詳しい・細かい・具体的なところ、そして私的な偏りや誘導がない(と少なくとも私には見える)ところです。

日本では誰もお金の教養を教えてくれない

日本では学校教育でお金のことを学ばないし、家庭教育でもお金の話が登場しにくい風潮があります。おじいちゃんもおばあちゃんも、お父さんもお母さんも、お姉ちゃんもお兄ちゃんも…誰も「ちゃんと」お金のことについて教えてもらったことがないのです。

習ったこと・勉強したことでさえ他人に教えるのは難しいのに、教わったことがないことを他人に教えられるはずがありません。結果、お金のことを学ぶ機会を得られなかった私たちは、お金というものに自信をもって向き合うことができずに生きていくことを強いられるのです。

CMや証券会社、保険会社や銀行のパンフレットなどで、なんとなく「節税」「貯金」「備え」「守る」「資産」などのワードは見聞きすることはできますが、なかなか本質に迫ることもなく、詳しく勉強することもできず、だから結局不安を消すことができずに、利益率の低い金融商品を買ってしまったり、詐欺案件にひっかかってしまうのではないでしょうか。

パンフレットやパワーポイントの資料でも、民間会社が用意してくれるものだと、最終的に「こうこうこういう世の中の状況です、これが大事です、じゃあ私たちの商品を買いませんか?」っていうのがゴールで、それに誘導するために集められたデータだったりするので、勉強資料として適していないことも多いですよね。

そういった金融商品を扱う会社で働いている人たちも、自分や家族が生きていくためにはお金がかかるから、労働をして生活を成り立たせているわけなので、悪者扱いはしなくていいですが、情報を受け取る側の見極めて活用する力が高まるといいなと思います。

読者を動かせる本はカッコイイ

この本は

  • 何を目指すべきか
  • 何から見直すべきか
  • 保険をどういうふうに見直したらいいか
  • 貯金は何円用意したらいいのか
  • 賃貸とマイホームはどちらがお得か
  • 最強の節税
  • やってはいけない副業5選
  • 何に投資すればいいか…etc

一歩一歩丁寧に解説してくれています。

初心者にも非常にわかりやすいですし、ある程度勉強したことのある方でも再認識・知識の整理にはいいんじゃないかなと思います。

高額療養費制度の自己負担限度額、失業給付金の受給額、育児休業給付金、納税額、生命保険料控除などについて、「〇円×△%だからいくら」というふうに具体的な数字を書いてくれているので、漠然と「保険は必ず見直して」「給付金があるから安心」と言われるより頭の中でイメージしやすいし、実際に行動に移しやすいでしょう。

本が売れることが目的ではなくて「自由な人を増やす」という夢のもとに発信された内容なので、本を買って(読んで)「あぁすごかった」で終わりではなく「えっ!〇円もお得(損)なの!?じゃあ変えよう」と実際に読者が動けるまでを想定して書かれた文章のような気がして、さすがだな~と思ってしまいます。

やっぱり「目的」って大事ですよね。「読んで楽しい」本もそれはそれでアリですが、人を行動させられる本を書けるってカッコイイな…私もいつかそんな風になりたい…なんて考えてしまいました。(^_^;)

「この一冊ですべてわかる!」と本の帯に書かれているように、本当に1から10まで網羅してくれているにもかかわらず、中身はダイジェスト版のようにそぎ落とされることなく、各項目しっかり丁寧に書かれているので、「お金の教養」の初めの1冊としておすすめです。

なぜ貯金よりも運用なのか?|コップから溢れた水を飲もう

お金の教養を全く勉強したことのなかった、過去の私や私の両親に教えてあげられるとしたら、これを一番教えてあげたいです。

節約特集の雑誌では「どんなお店でどんな買い物をして、どんな献立にして支出を減らし、〇〇万円達成!」といったノウハウが書かれています。そのお金を何に使ったかというと、「海外旅行」という文字をよく目にします。

もちろん家族で作る思い出もかけがえない大切なものですし、まとまった金額の貯金をできる力は素晴らしいものです。ただ、旅行に使ってしまうとお金は減るだけ。貯めては減らし、貯めては減らしの繰り返ししかできないのです。

平均よりもちょっと多めに稼いで車やブランドバッグをじゃんじゃん購入する「小金持ち」ではなくて、本当の「お金持ち」「豊かな人」「経済的に自由な人」のお金の使い方は違います。

コップの中に入っている水を飲むな。コップから溢れた水を飲め。」これがお金持ちの鉄則です。

みなさん、毎月のお給料が振り込まれると思います。それがコップの中に入ってくる水です。世の中のほとんどの人は、そのコップの中の水を生活費に使ったり、貯金、娯楽、医療費なんかに使います。

病気や怪我で貯金を切り崩すときも、結局よけておいた水を減らしていくだけなので「安心」「自由」とは言いがたいでしょう。

もし、支出の無駄を省いたり副業をすることでコップに入ってくる水を増やすことができたら、ある程度は貯めて現金として手元に残しておいてOKです。では、その後はどうするのでしょうか?

「運用」します。株や不動産など、お金を生み出すものに投資するのです。(※やみくもにやればいいわけではないので、「お金の大学」などで勉強してから!)

そうすると、水が入って飲んで入って飲んで…の繰り返しで±0にならず、徐々に入ってくる分が増え、最終的にはコップから水が溢れだします。その溢れた水で海外旅行をする、それが最も賢いお金の使い方なのです。

ちなみにコップの中の水を飲んでしまうとすると、永遠に労働をして給与所得を得続けないといけないですよね。その状態をロバートキヨサキはラットレースと呼んでいます。

毎日朝早く起きて満員電車に揺られて会社に行き、また満員電車に乗って帰ってきて次の日も朝早く起きて…働けど働けど資産は貯まらず、一向に自由になることなく同じ毎日を繰り返す様子が、回し車の中でくるくる回るネズミに似ているからです。

(金持ち父さんの解説記事もあるので、よろしければどうぞ→「今更だけど金持ち父さん貧乏父さんの話|ESBI解説|不労収入>固定支出で経済的自由」)

私はすごーい大金持ちになりたいわけでもなく、働くことも嫌いではありません。お金の教養を身につけて、不安の芽をなるべく摘んで、安心して気持ちに余裕がある状態で生活したいというのが夢です。

同じ思いを持った方々が、少しでもお金の教養を身につけて、同じ未来を目指していけたらいいなぁと思っています。

(今回は紙の本の感想でしたが、YouTubeでリベ大を視聴したときの感想記事が人気なので、もしよかったらご覧ください→「リベ大第130回「…簿記とFPを学ぶべき…」を見て思ったこと|経済的自由を目指す|人生創造」)

(YouTubeで勉強してみたい方はこちら→「両学長 リベラルアーツ大学 YouTube」)

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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