「本を出したい人の教科書」を読んだ感想②

前回の続きから)

第2章

  • 誰もが価値を持っている。
  • USPの見つけ方
  • USPマジカルシート
  • 圧倒的な体験から名作は生まれる
  • 自分が楽しむことができる「1万時間を積む」
  • 人と関わる職業の人は有利
  • 椅子を買わないお客さん
  • 授業料を払う

誰もが価値を持っている。

「誰もが…」は2章のはじめに、USPについては2章の最後に書いてあります。自分では「長所がない」「取り柄がない」と思っていても、意外なことが実は読者にとっての価値になり得るということです。

出版をお手伝いしている方の本ですからね。これを読んだ人が「よし!本を出そう!」と走り始めたら、出版社で企画書が通らなければなりません。そして出版された本は、人々に購入して読んでいただく必要があります。何の強みも面白みもない内容じゃ、前に進むことができないので、価値や強みの発見は大事ですね。

USPの見つけ方

USP(ユニーク・セリング・プロポジション=独自の売れる主張)は、私はマーケティングを勉強したときに非常に重視されていた印象があります。すでに他人がやっている分野でいいから、その中で個性を尖らせると、大きな(可能性のある)市場の中で、個性に人が惹きつけられて、ライバルと喧嘩にならずオンリーワンの市場を作り出すことができ、売る側も買う側もWin-Winになります。

たくさんの方が主張しているように、過去にお金や時間を使ってきたことは強みになりやすいです。私の場合は…やっぱり自然療法ですかね。これだけはずっと飽きずに勉強し続けているし、これからも勉強し続けると思います。(^_^;)

USPマジカルシート

これは出版についての本だけど、「マジカルシート」の考えは就職や転職にも活きるんじゃないかなと思います。自分がどんな強みを持っていて、それによって他人にどんなメリットがあるかを明確にしようっていうことですね。仕事だけじゃなくて、恋愛でもいけるんじゃないですか。(笑)

ここから考えると、私は就職・転職活動の面接がすごく下手だったなぁ~と思います。今よりもさらに客観的な見方ができてなかった。個人事業主歴が長かったから、組織に所属して集団の中で自分がどんな役割で、何を提供できて、相場から見てどれくらいの実力で、他の面接を受けに来た人と比べて、どんな強みがあるか…全然自己分析ができなかったし、相手へのメリットとかも全然考えられませんでした。

分析で主観と客観の行き来をうまくできないから、「これが強みです!!」っていうのも自信を持てなかったし、そのせいもあって顔色も暗く、焦りと自信のなさの相乗効果で、また雰囲気も悪くなっていって…。今の職場、よく拾ってくれたなぁと思います。

就職するにしても、オリジナル商品を開発するにしても、出版するにしても…自分以外の誰かに「採用してもらう」「手に取ってもらう」「読んでもらう」とアクションを起こしてもらうためには、主観と客観を行き来し、強みをとがらせて主張することが大事だと言えそうですね。

圧倒的な体験から名作は生まれる

無理してまで失敗・どん底を経験しなくてもいいけど、失敗したことのない人が本を書くと薄っぺらい内容になり、圧倒的な体験をした人が書くと人の心を打つ名作になりやすいそうです。

最初に「誰にでも本は書ける」という主張がありましたし、授業料の話の後に「半径3メートルの本」の話が出てきます。「お金、成功、美容、恋愛」など売れる本は身近なテーマであることに気づいた、という話です。

本を書くのは誰にでもできるし、売れる、すなわち書くべきテーマが身近な内容であるにもかかわらず、なぜ圧倒的な体験が必要(有利)なのでしょうか。

答えは価値観の創造のためです。

同じことをテーマにしたとしても、それをどのように見て、どんな切り口で切って、どんな解釈をして、どんな文の紡ぎ方をして、読者に興味を持ってもらうかがカギなのでしょう。

子どもの頃テレビを見ていると、テレビ局の面接についてアナウンサーさんが話していたことがありました。「自分を家電に例えると何ですか?」「自分をケーキに例えると何ですか?」といった質問をされたそうです。

私はテレビ局の人間ではないので、正解はわかりませんが「人がどんな価値観を持っていて、どういう風に物事を主観的・客観的に見て、どういう答えをまとめてアウトプットするか」というところを、人は知りたがっているのではないかと思いました。

普通の会社員・普通の主婦からブログやYouTubeを始めた人が、たくさんの読者さん・視聴者さんを抱えていることもよくありますが、個々人の尖った価値観に、人は興味を持つものなのかもしれませんね。

自分が楽しむことができる「1万時間を積む」

そして、圧倒的な体験をしてこなかった人でも「1万時間」何かをやればその道のプロになれます。会社でやっていることでもいいそうですよ。例えば1日3時間だと1年で1000時間、それを10年やれば1万時間。1日8時間だと3年ちょっとですね。

やろうと思えば、誰だって「その道のプロ」になれますね。

何かをずっとやり続けると、「努力家ですね」「忍耐力があるんですね」「私には真似できません」なんて言う人もいるけど、好きなものを先に見つけるといいですよ。あまり辛くなく続けられるので。

人と関わる職業の人は有利

「出版」でも、「商売」「マーケティング」という面で見たとしても、「人のお困りごとを解決する」ことによって対価をいただいて生活するというのは、基本中の基本です。

弁護士さんやカウンセラーさんなど、人と関わる職業の人は「解決する」ことが日常に組み込まれていて、「どうやったら解決できるだろうか」という思考を常にしているので、その視点で物事を見る力が養われているのです。

私は最近、「雇われていただく給料だけで生きていくのは不安だ」という思いが強くなり、複業に手を出し、行動力も以前よりアップしたわけですが、「会社に依存せずに生きていけるようになりたい」と思うと、やっぱり「世の中の人はどんなことに困っていて、自分がどういう強みがあって、どんな解決をしてあげられるのか」はすごく考えさせられます!

「解決してあげられる力」=商売として生き残れる力、生活していける経済力といっても過言ではないと思っています。

私は考え事をするときに時間が結構かかるタイプなので、ここ最近は電車の中でもお風呂に入っている時も「問題はなんだ?解決してほしいことはなんだ?私の切り札ってなに?マッチする?どのくらいの人が困ってる?どこにいる?」なんてぐるぐる考えています。

今まで、「解決する」という視点で仕事や物事を真剣に見つめてこなかったので、ここにきてちょっと足踏みです。でも考えている時間は楽しいですね。(^_^;)

椅子を買わないお客さん

「椅子を買わない」話は、椅子屋に来たお客さんに店員さんが一生懸命、商品説明をするんだけどしっくりこないようで、よくよく聞いてみたら家で長年使っていた椅子がガタガタ言うと。それでドライバーとネジを売ってあげると、満足して帰られたという話です。

「椅子屋に来たからには椅子を買うでしょ!」じゃなくて、「本当の」ニーズを満たしてあげる必要があるということですね。私も普段のお仕事の中で相手の本当のニーズは何か、考えながら思考力を鍛えていきたいなと思いました。

授業料を払う

この本では「エッセイ」というのは出版の中でも難易度が高いから、特に授業料を払って学び・経験して書く必要がありますよと言っているのですが、エッセイ以外でも出版以外でも、授業料は払ったほうがいいですね。

授業料はその名の通りお金を払って他人に教えてもらうのでもいいし、期待外れの商品を買ってしまったときに「勉強代だったと思って諦めよう」なんて言う場合のお金でもいいと私は思います。

主観的に見ても客観的に見ても、何も学ぶこともなく、考えることもなく、行動することもなく、苦労をすることもなく、失敗することもなく、ぼーっと過ごしてきた生活から生まれたアウトプットが他人の心を動かせるかというと、かなり厳しいと思います。

私がセミナーを受けたり本を読んでいて、「この人すごいことを言うな」「知識が豊富だな」「魅力的な人だな」などと思えるのは、その人が過去に勉強したり行動したり、失敗を重ねてきたからだと思うのです。

お金でも時間でも労力でもいい(全部でもいい)から、何かを学び取って自分を磨いておくことで、自分や自分の作った商品が「魅力的だ」と感じてもらえると私は信じています。

まとめ

まとめると

  • 人は誰でも価値を持っていて誰にでも本は書けるが、他人にはない価値観があると良いので、圧倒的な体験をしていると有利だ。
  • 強みを明確にしよう。
  • 何でもいいから1万時間やるとその道のプロになれる。
  • 売れるテーマ=身近なテーマ。
  • 日頃から「問題解決」をする職業の人も出版に有利だ。
  • ニーズを的確につかむとよい。
  • 授業料を払うべし。

という感じでしょうか。

本を読まずして内容が全て理解できてしまうと、著作権侵害になってしまうので、テーマの順番が前後していたり、私なりの解釈や普段考えていることが前面に出ており、書籍の本文とはリンクしなくなっている部分もあると思います。

読みづらかったかもしれませんが、ここまで読んでいただけてとても嬉しいです♪ありがとうございます。

(次回に続く)

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