「本を出したい人の教科書」を読んだ感想①

前回の続きから)

第1章

  • 「いい本」の定義は人それぞれだが、私は「いい本」の定義を「読者が幸せになり、作家がもっと幸せになる本」としている。
  • 平均値を形にしたような本は面白くないし売れない。90人が買わなくても10人が買えばそれでよし。
  • 人は「教えてもらいたい」という欲求よりも「教えたい」欲求のほうが強い。
  • 「本に何を書けばよいか?」の質問に対する私の答えは「あなたがどうしても誰かに教えたいこと」。

「いい本」の定義は「読者が幸せになり、作家がもっと幸せになる本」

前回の記事でも書きましたが、もし私が本を書くとしたら「売り上げ○○部達成するぞー!」「同期のアイツよりも多くの本を売ってやるぞー!」みたいなことはモチベーションになりません。

何をどう工夫し、努力したら読者の幸せが叶うだろうか…そんな風に考えながら作業に取り組んだほうが、モチベーションが上がります。

「お金」が誕生する前は物々交換で人の役に立ったり、逆に助けられたりしていたわけですが、お金が生まれてからは、食料品を買うのも電車に乗るのも、家に住むのも水を使うのも…全部お金でやりとりをしなければいけないため、どうしても生きていくうえでお金が必要になります。

そのため仕事や作業、勉強のゴールが「お金」「売上」と設定されることが少なくありません。この本の後半でも「何によってやる気が出るか」の分類が出てきますし、コーチング分野で活用される「6ヒューマンニーズ」という言葉があります。どんな欲を満たすために行動するかということですね。

欲・モチベーションは人それぞれでいいはずなんだけど、「お金」を1番に掲げる人の数が多いもんだから、自分が悪い・間違っているような気持ちになることもあるんですよね。だけど少なくともこの著者吉田さんが言うには、「読者を幸せにする」を掲げてもいいということです。

「本」「出版」に興味を持ってよかったなぁと思いました。自分が肯定された気がして、「この道だったら進んでもいいよ」と言われている気がして。

「儲かるから」「お金がほしいから」という理由で書かれた本だって、バカ売れすることもあるでしょう。それは、動機は「お金」だったけれど内容が人々の役に立ったから結果的に売れたのです。逆に「これが人々の役に立ちますように」と願って書かれた本も、人々が「役に立った・面白かった」と思えないならば、全然売れません…。

どっちが良い・悪いというわけではないですが、自分の価値観に合った主張に巡り合えると嬉しくなります。「この人についていきたい」「この人から学びたい」と思える人が見つかると、それもまたモチベーションになったりします。

平均値を形にしたような本は面白くないし売れない。

出版社で働く人がサラリーマン化したのも原因らしいです。私は文章を書くのも読むのも好きです。以前は調べたいことがあるとき、例えば「片付け モチベーション」「断捨離 やり方」などのワードで検索して、上のほうに出てくるまとめサイトのような記事を読んでいました。

そこに書いてあることは決して間違いではないのですが、ある時からつまらないと思うようになりました。それ以降、個人が書いたブログやコミックエッセイばかり読むようになりました。

「基本的にはミニマリストなんだけど、カバンだけは好きで多めに持っている人」「おしゃれで整理整頓された家に住んでいるけど、お皿集めが大好きで、つい買いすぎてしまうから気をつけている人」…その人たちがどういう背景でそのモノを好きになったり、欲しくなったのか、なぜ捨てようと思ったのか、捨てるときにどうやって勇気を出したり動機づけをしたのか…そういった一目惚れの気持ちや葛藤の様子を見て、自分もやる気が出てきます。

「本を買う」だとなおさら「ブログにアクセスする」よりもハードルが高くなるから、模範解答を淡々とまとめたような当たり障りのない、オリジナリティのない内容だったら、支持されないのかもしれないなと思いました。

「教えてもらいたい」欲求<「教えたい」欲求

これは意外でした。私はインプットが大好きなので、誰かに教えてもらって「へぇ~!」「なるほど!」「あぁ~!」となる瞬間が楽しくてたまりません。

教えることも嫌いじゃないんですけどね。相手が「わかった!」「そういうことか!」と言ってくれたとき「わかってよかったね」という気持ちになりますし、「あの言い方ならわかってくれるかな、この言い方ならわかってくれるかな」と手探りを繰り返した結果、急にくす玉が割れたように「あ!通じたね!」とお互いが顔を見合わせるときもまた嬉しい瞬間です。

人は他人に何かをしてあげて、感謝されたときに嬉しくなるようにできているみたいです。

本に書くべきは「あなたがどうしても誰かに教えたいこと」

最近頻繁に考えさせられることがあります。

レンガ積みの話を知っていますか?

レンガを積んでいる4人の人がいた。Aさんに「何をしているんですか?」と聞くと「見ての通り、レンガを積んでいるのさ。」と答えます。Bさんに尋ねると「教会をつくっているんだよ。」と答えます。Cさんは「キリスト教を広めているんだ。」と答えます。そしてDさんは「世界を平和にしているんだ。」と答えるのです。

キリスト教=世界平和なのかどうかは別として、抽象度(物事をとらえる視点)を自由に上下させられるようになると、本質を見出しやすくなったり、生きやすくなったり、仕事などの望んだ結果を出しやすくなったりします。

さて、私は出版業界の専門家ではないので詳しくありませんが、雇われて作家をやる・またはそれに近い働き方で執筆活動をする人もいるかもしれないけれど、だいたいの作家さんは「8時間書いたからいくら」「〇文字書いたからいくら」ではなく、自分の努力が報われたと感じる瞬間は、「本が売れたとき」なのではないでしょうか。

取材、企画書制作、名刺配り、打ち合わせ、執筆などなど、実際に本が売れるまでにはたくさんの作業が積み重なっていることと思います。それを表面だけとらえて「レンガを積んでいるのさ。」状態になってしまうと、不安になったり諦めてしまったりするのではないでしょうか。

「どうしても誰かに教えたいこと」を行動の芯に定めることで、見えない何かに導かれるように、プラスのエネルギーが湧いてくるかもしれません。

次回は2章です。サーバーのレポートを見ていたら、やはり更新頻度に比例してPVやユニークユーザー数が増えていて、とても嬉しいです。アナリティクスが使えたら、みんなが読みたがっている記事を優先して書くところですが、どういった記事が人気なのかわからないので、がむしゃらに突っ走っております。

いつも読んでくださりありがとうございます♪

(次回に続く)

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