アロマのメーカーはプラナロムで決まり!な理由②

前回の続きから)

メディカルアロマの講座に参加した時のこと。メディカルアロマを習得している先生でも「希釈したってちゃんと効果はあるから」と日本では原液使用を勧める人はほとんどおらず、安全性を考えて「原液で使えるぐらい安全なものでも希釈して」という先生がほとんどです。受講者さんの体調や肌の強さだって色々あるでしょうからね、安全第一でそれも良いと思います。

ところが、とある先生(K先生としましょう)はグイグイくる!結構肌が強くチャレンジャーな私。講座の案内ページの時点で原液使用っぽい感じを覚悟していたのですが、座学でうんたらかんたら話して「じゃあ使ってみますか?」と原液を手に垂らしてくれるんです。私の手に1滴と先生の手に1滴。

最初はひるみました。「普段、希釈して使ってたって手荒れするほどのものを、原液で皮膚につけちゃっていいの!?」と。だけど全く手もピリピリしないし、その後何時間経っても荒れる気配すらありませんでした。

(※しつこいですが、日本では精油が雑貨扱いのため「原液で使用しないでください」「もし原液が皮膚についた場合は石鹸で洗い流してください」と箱に書いてあります。一部の方々が自己責任で原液使用していますが、そうした使い方をしたい場合は必ず勉強してからにしましょう!)

K先生は以前アーユルヴェーダのサロンで雇われていたそうです。そこではアロマを使っていましたが、働いているセラピストは全員手荒れしていました。「セラピストが手荒れするようなものを、お客さんに使うなんておかしい!」とメディカルアロマの道へ進むことになったのだそうです。働いていたお店は辞めて独立し、現在も一人でサロンを営んでいらっしゃいます。

アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い

それで「メディカルとか何なの?」「普通のアロマと何が違うの?」というところですが、こんな図を作ってみました。

「アロマ製品」「アロマオイル」などと言われるものは、人工香料だろうが皮膚につけられないような成分であろうが、香りがあればなんだっていいのです。車の芳香剤でもいいし、香り付きトイレットペーパーでもいいし、柔軟剤でもいいし、シャンプーでもコンディショナーでもいいし…。「aroma」って「香り」という意味なのでとにかく香りがしていれば「アロマ(製品)」と言うことができます。

その中に「エッセンシャルオイル」というものがあります。「精油」も同じ意味です。理科の実験でやったような水蒸気蒸留法が主流ですが、その他にも圧搾や浸出で植物の有効成分を抽出したものです。人工香料や保存料などは混ぜないので、「ピュア」「天然」「ナチュラル」なんていう謳い文句がついていることもありますね。

「エッセンシャルオイル」でも食用、例えばチョコレートに微量のオレンジ精油が使われているとか、ハッカ飴とか…口に入れても大丈夫なグレードに分類されるものもあり、表記は「食品添加物」と書かれています。

そして「エッセンシャルオイル」には「オーガニック」の認定を受けているものもあります。無農薬・減農薬で育てた植物から作った精油だということです。

なんと「メディカルグレード」は食用よりもさらに厳しい基準が設けられています。本場フランスでは医師が処方し、カプセルに入れて飲んだり、座薬として使ったりするものなので、とっても安全性に対して厳しいんですね。

日本で手に入れられるメディカルグレードの精油もいくつかあるようですが、アロマのインストラクターやセラピストの方々に人気で手に入りやすいものといえば、「プラナロム」が有名だと私は感じているので、ぜひアロマを生活に取り入れる方には、安全な「プラナロム」を使ってほしいと思います。

それでね、なんで私やK先生の手が荒れたかという話ですが、リーズナブルな値段に設定されている精油ってだいたい農薬を使っていたり、周辺の大気汚染とか、そういったことに気を配らずに「早く収穫して安く出荷」できるが第一条件で作られた品物なので、おそらく植物の成長促進剤とかも使っているのではないでしょうか。

野菜の農薬だったら「気にしすぎじゃない?」「何もそこまでやらなくても…」とオーガニック派を怪訝そうに見つめる人もいますが、精油の場合はよりシビアに考えなければなりません。

たとえばキャベツの葉に農薬がついていたとしても、キャベツの葉を一人で何十枚、何百枚と食べることってないですよね。だからあまり深刻じゃないと思えるのかもしれません。一方、ローズの精油ならたった1gを得るために2000個の花が必要になります。

どういうことかというと、もし農薬を使っていたり周辺の大気が汚染されていたら、植物の有効成分がギュッと濃縮されると同時に、農薬などの体に悪い物質もギュッと濃縮して体内に取り込むことになってしまうのです。

安物の精油では希釈しても手荒れしたのに、最も安全性の高いメディカルグレード精油は原液でも手荒れしなかったのは、おそらくこの農薬に反応しているからではないかとK先生と私は考えました。

私も最初「人工香料は苦手だけど精油なら平気」と思っていたのですが、メディカルグレードの精油に使い慣れていくと、次第に「メディカルアロマは良い香りだけど、普通の精油は人工香料のようで気持ち悪い」と頭痛や吐き気を催すようになってしまったのです。

それで、メディカグレードの精油だけを残して、あとは思い切って断捨離してしまいました。使用期限はまだまだ先だったのでもったいなくて、ずっと取っておいていたのですが「えいやっ」と踏み切って。

ちなみにK先生は昔は人工香料の柔軟剤が大好きだったそうですが、今はメディカルグレード以外の精油を嗅ぐと頭が痛くなるそうです…。

というわけで、健康や医療方面からアロマに興味を持った方ではなく、おしゃれな雑貨やインテリアの延長でアロマに興味を持った方は「え?安くたって良いにおいじゃん」「これのどこが悪いの?」と思うかもしれないですが、体に取り込むものなのでちょーっとお金をかけて安全性の高い精油を使ってほしいところです。

精油もローズやフランキンセンスだと超高級品になってしまいますが

などはそこまで超高級品というわけでもないので、ぜひ使ってみてください。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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