オンラインショップでは住所表記が必要?|Udemy・note・BASE|特定商取引法について調べてみた

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こんにちは。

ちょっとお久しぶりになってしまいましたが、今回は特定商取引法のことを備忘録もかねて書いていきますね。

特定商取引法について調べたきっかけ|電子書籍以外に動画セミナーもやりたい

私はセラピストの仕事をしています。(2021年現在の本業は学生。)「手に職」という感じの職種なので、普段は倒産・転職などへの恐怖はあまりありません。選ばなければ求人はたくさんあるので。

一方で、コロナ禍で商業施設を閉めざるを得なかったり、私自身が怪我や病気をしてしまうと、途端に収入が途絶えてしまうというリスクが大きいなと思っていました。

なのでライティングやオンラインショップ運営など、「在宅で完結する」「体の一部を怪我していても何とかできる」仕事に収入を分散することで、リスクヘッジをしたいと考えていました。

その一つとして電子書籍出版に挑戦しました。

(過去記事→「凡人がKindle出版に挑戦してみた理由と感想|自分の力で稼ぐ|不労収入に挑戦」)

楽しいので今後も続けていく予定ですが、「それ以外にも挑戦しよう」「分野によって使い分けたらいいのでは」と思うようになりました。

というのもですね、今はエッセイ風のものを電子書籍として形に残しているのですが、私が他にアウトプットできそうなものとして「手技」があります。「整体術」とか「ドライヘッドスパ」について知識提供をしたいとすると、電子書籍ではきっと読みづらいんですよね。

電子書籍は紙の本に比べて改行を多くしている作家さんが多いです。その方が読みやすいらしいので、私も3行程度のまとまりを作って、改行してスペースを入れています。加えて(紙の教科書なんかと違って)小さな端末で読むため、ページをめくる回数が多くなります。

すると「あれ?〇ページ前に何が書いてあったっけ?」と途中で迷子になったり、多忙で読むタイミングを逃して間があいてしまうと、「この前まで何やってたっけ?」とわからなくなってしまい、「手技を教える」手段としては適していない感じがしたのです。

だったら、音声付きのパワーポイントでmp4ファイルを作り、それを「動画セミナー」のような形で販売する形式のほうが合っていると思いました。

Udemyについて調べてみた

「動画セミナー」に興味を持ち始めてから、Udemyという動画販売プラットフォームを知りました。

こちらはUdemyの公式ホームページのスクリーンショットですが、たくさんの講師が自由に講座を作り、審査を受けてUdemyの販売ページにアップしています。

動画を販売したい私は「Udemyっていいんじゃない!?」と思って、まずはUdemyに関する電子書籍を2冊読みました。

著者の小澤さんは、トールペイントを教えられているようです。こちらの電子書籍の特典が『オンラインに向いている講座一覧チェック表』だったのですが、整体やヨガも入っていたので一安心。

もう一冊がこちら。

著者のアポロさんという方は、Udemy内でベストセラーや最高評価バッジを獲得されているとのこと。かなり実力派な感じがしますが、やっぱり書き方が上手ですね。きっとマーケティングをがっつり学ばれた方なのでしょう。電子書籍だけでも十分な情報を得られましたが、電子書籍の中で紹介されている彼の動画セミナーも受けてみたい気持ちにさせられます。(笑)

そんなこんなで「よっしゃ!Udemyやってみるか!?」と思った私は、無料Zoomセミナーを受講してみました。(昔登録していたメルマガで、最近は情報発信がなかったので忘れたまま放置していたのですが、ある日突然「Udemyについての 無料Zoomセミナー やります!10名のみ無料招待」というメールが届き、返信してみたら10名の中に入ることができました。)

セミナーを受講してみると、予想外の特徴=(私にとっての)デメリットが浮かび上がりました。

Udemyの特徴①サラリーマン向けのスキルアップが人気

数年後には変わっているのかもしれませんが、現在Udemyではプログラミングの動画が大変人気です。「平日の退勤後や休日に勉強し、本業のサラリーマンの仕事に活かしたい」という目的のためにUdemyで学んでいるユーザーさんが多いようです。

プログラミング以外だとしてもビジネスマナー講座など、やはり会社員さんが使う知識の講座は需要があるそうです。

だから整体やヨガなどのジャンルで動画発信をしたい人は、今はUdemyで出しても売れない可能性が高いとのことでした。YouTubeなど、他の媒体のほうが今の時点では相性が良いみたいです。

(私はそんなに売上を急いでいるわけではないので、載せておいていずれ波が来るのを待つという選択肢もなくはないかな~と思いました。)

Udemyの特徴②顔出しが必要

Udemyは販売ページに自分の動画を載せるために審査(例えば音声に雑音が入っていないかなど)があったり、顧客の安心感に重きを置いている感じがしました。名前はニックネームでもOKなのですが、信頼性を高めるために正面の顔の写真を出す必要があるようです。

(女性でも本名や顔出しアリで仕事獲得している人はいるけれど、私は気が進みません。)

ちなみに「審査って何を審査するの?」と思っていたのですが、例えば音声の雑音などがチェックされると知ったのは、こちらの電子書籍を読んだときでした。

Udemyの特徴③勝手にセールが行われる

(出品者ではなく)Udemy側が考えたタイミングで発生するセールで、勝手に9割引きとかにされてしまうようです。むしろ「ユーザーは9割引きのときにしか買わない」くらいを想定しているのでは?という説もあるほど。

なので設定金額を上限の2万4000円にしておき、9割引きになった時にちょうどよくなるようにするといいらしいです。

そんなこんなもあって、Udemyにアップした動画そのものから得られる利益を目的とするよりも、集客力や知名度アップを狙ってUdemyを利用し、それ以外にも自分の商品を持っておいて、本命のそちらで利益を得られるようにすると、ビジネス的には賢いのかもしれません。

おまけ:外部サービスを利用する価値を見極めよう

私が「おっ」と思ったのは、セミナーのスピーカーIさんが「無理して今、わざわざUdemyに出さなくていいと思う」という意見を強調していたこと。

私は仕事=趣味みたいな人で、かつフリーランスなので「売上1位にならなきゃ!」とか「ここで失敗したら誰々に迷惑がかかる!」みたいなことがないんですね。だから「このサイトで販売可能ならそれでいいや~」って感じでゆるく決めがち。(苦笑)

一方でIさんは「このデメリットに対してこのメリットがあって、果たしてこのサイトに自分の商品を置く価値はあるんだろうか?」というところを、冷静に見極めていました。

私はアロマや施術の動画販売をやりたくて、他の参加者さんでフリマアプリ副業の情報発信をやりたいという人がいましたが、「それならココナラとかもあるし、自分で販売サイトを作って売っちゃったほうがよかったりする。今Udemyをやらなくたっていいんじゃないか」とIさんはおっしゃっていました。

私はちょっとひらめきました。手数料的な意味で一番いいのは、多分自分で販売ページ(オンラインショップホームページ)を作って、決済システムも付けて売ること。

ただ、そうすると「信頼感」を持たせるのが最初のハードルになるでしょう。「BASEは利用者が多くて人気から大丈夫」とか「noteならちゃんと運営しているみたいだから大丈夫だろう」みたいな、自分以外の企業が築き上げてきた信頼を借りることができるんですよね、手数料を払って。

そういう信頼だとか集客力、知名度みたいなものを、手数料を払ってまで利用させていただきたいと思うかどうか。そこにプラスが見出せないのなら、違う方法でやったほうが良い…ビジネス的冷静さを学んだ場面でありました。

(資格とか「○○講座修了」みたいのも、他人の信頼をお金を払って使わせてもらってる感じですよね。某ライティングのM先生とかすごいなって思います。

私もいずれ「私のスクールを卒業したからには、仕事がいっぱいあります!信頼される人になれます!」的な力を持った人になって、駆け出しの人に仕事や信頼を分けてあげられるようになったらいいな…なんて思うときもあります。)

ちょっと脱線しましたが、「動画を販売したい」からUdemyに興味を持って、電子書籍を読んでZoomセミナーを受けてみたのですが、ビビッと来ることはなく、他の方法を探すべきなのかな?と思ったのでした。

BASEについて調べてみた|noteやココナラは住所表記不要?

次に「動画を」「ネットで」「販売」したいんだから…つまり私は「オンラインショップ運営をやりたい」って言い換えることもできるよね?そんでオンラインショップといえば、BASEがあったよね?と思い出しました。

そして同時に思い出したことが一つ。

アロマアドバイザーの講座を受けていたとき、同時期に一緒に受けている方がいました。「アロマアドバイザーの勉強をして、その後何に活かしたいのか?」は人それぞれですが、私はマッサージオイルに混ぜるなど、施術に活用することを考えていました。(←2021年現在、マッサージの国家資格を取るべく学校に通っている。)

もう一人の方は、「オンラインショップで精油を売るのに興味があります」と。すると先生が「今はBASEでやっている人も増えているし、いいんじゃないですか♪」と返したんですね。

そうしたら「BASEは出品者の名前や住所が簡単に見られるようになっているから、怖くてためらっている」と答えていました。

うーん。そうですね。私も名前と住所、出したくないです。

じゃあ、どうして名前や住所を表記しないといけないんだろう?と「BASE 住所」で検索するとこちらが出てきました。

(BASEのヘルプページ→ヘルプ | BASE ショップ向けヘルプ 運営に関する情報(特商法)について > 住所や電話番号を非公開にすることはできますか

どうやら「特定商取引法」というのがあるため、住所の記載が必須なようです。

(ちなみに、どうしてもBASEやその他住所表記が必要なオンラインショップで出品したい方は、「バーチャル(仮想の)住所」を月額料金を払って取得することもできますよ。BASEの場合は「NAWABARI」というサービスと提携しているようですね。

関連記事→「BASE Apps > NAWABARI」)

でも、私はAmazonで電子書籍を売っているけれど、そこでは住所を書かなくていいし、noteでも有料販売ができるけれど、住所記載の必要はない…ということで、再び調べてみました。

(関連記事→「noteヘルプセンター よくある質問 その他 > 特商法の表示について」)

noteとしては「販売業者」にあたるのなら住所を記載しなければならないし、そうでないなら記載しなくてよいとのこと。

じゃあ自分が販売業者にあたるかどうか、どうやったらわかるの?ということで「販売業者とは」「動画販売 販売業者」「mp4ファイル 販売業者」とかで検索してみたのですがよくわからず…参考としてネットオークションに適用される基準を見てみることにしました。

①過去1ヶ月に 200 点以上又は一時点において 100 点以上の商品を新規出品している場合
但し、トレーディングカード、フィギュア、中古音楽CD、アイドル写真等、趣味の収集
物を処分・交換する目的で出品する場合は、この限りではない。


②落札額の合計が過去1ヶ月に 100 万円以上である場合
但し、自動車、絵画、骨董品、ピアノ等の高額商品であって1点で 100 万円を超えるもの
については、同時に出品している他の物品の種類や数等の出品態様等を併せて総合的に判
断される。


③落札額の合計が過去1年間に 1,000 万円以上である場合

などを目安とし、総合的に判断するようです。

(参考→「特定商取引法ガイド 特定商取引法とは ガイドライン > インターネット・オークションにおける「販売業者」に係るガイドライン

「但し、これらを下回っていれば販売業者でないとは限らない。」という文言もあるように、「下回っているからOK」と一概には言えないのが難しいところですね。

シェフさんという方のブログを読んでみました。以下はブログの後半からの引用です。

“最後に、なぜココナラやランサーズなどのクラウドソーシングサービスは特定商取引法の記載が不要なのかにも触れてみます。(個人的解釈も若干入ります)

大前提ですが、特定商取引法は消費者保護の法律ですよね。

つまり、「自分が消費者の場合に安心して購入できるのか」が理解のポイントになるかと思います。

逆に言うと、消費者が保護されていると言えるのならば販売元が匿名であっても問題ないと言えます。”

(関連記事→「MORIAWASE > 何かを販売するなら個人でも「特定商取引法」を遵守しなければいけないのか」)

なるほどなるほど。noteやココナラ、ランサーズは「消費者の安心」を運営側が担っているからこそ、個人の住所をさらさなくてもいいと考えられるわけですね。同様にKindle出版しても住所をさらさなくていいのは、Amazonが消費者に安心を提供してくれているからなのかもしれません。

結論|note、ココナラ、Amazonで気軽に出品したい

「気軽に」というのは、「住所公開しなきゃ」とか「バーチャル住所を契約しなきゃ」という心理的負担無しに出品できる…という意味で私は使いました。

今のところ、noteがブログと同じジャンルのこと(思想、人生観みたいな)を書くのに使っているから、今から100%アロマや手技のページに変えるっていうのもどうなんだろ~?ココナラでやるのがいいかな?と迷っています。

私はKindle出版をとても気に入っているので、どうにかこうにか電子書籍の形にしてAmazon経由でアウトプットしてしまうかもしれません。

さて、みなさんはどんなモノをどこで売りたいか決まりましたか?

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。(^_^)/~

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