英語で電子書籍を出版してみた|EPUBファイル言語設定|出版理由と心構え

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お久しぶりです。

引っ越しをしてからネット環境が不安定なので、いつも長時間かけて書いていたブログの更新頻度が少なくなりました。

代わりと言ってはなんですが、noteをたまに更新していますので、私のつぶやきを見たい場合はそちらをご覧ください…。

早速本題ですが、英語版の電子書籍が販売開始となりました!

鋭い方は「あれ?ナツさん、前もそんなようなこと言ってなかった?」と思われるかもしれません。そのワケをお伝えします。

EPUBファイルの言語設定に注意|設定方法は意外と簡単

アマゾンKDP(キンドルダイレクトパブリッシング=電子書籍出版専用のアマゾンアカウント)に久しぶりにログインしたところ、どうやら2021年6月16日に原稿と表紙のアップロードをしていたようです。(このブログを書いているのは2021年8月17日。)

ファイルのアップロードをするとステータスが「準備中」と表示されます。その後、公式サイトによれば最大で48時間らしいですが、短いと1時間くらいで審査が終わり「販売中」に変わります。つまり市場に商品が並ぶということですね。

ところが今回は2か月近く経っても「準備中」のままで、さすがにおかしいなと思っていました。「2か月も待たずに、すぐに問い合わせしてよかったのでは?」と思われそうですが、原稿を一生懸命書いたことで気力と体力が尽きてしまい、ずっと放置していたのでした。(苦笑)

原因はKDPに申請していた言語は「英語」だったのに(※1)、EPUB(という拡張子)ファイルの言語設定は「ja」=日本語になっていたこと。(この2つの言語が揃っていないと審査に通らないらしい。)

(※1はこの部分のことです。↓)

今回も簡単お手軽にEPUB化ができるライブドアブログの機能を使ったのですが、EPUBファイルが作られるときには自動的に「ja」になるようです。

(ちなみにEPUB化についての過去記事もあります。→「【画像多め注意】自分でEPUB化する方法&プレビュー方法紹介|Kindle出版」)

「中身英語だけど、申請もファイル設定も両方日本語にすれば揃うってことー!?」とやけくそで保存してみるも、また「準備中」のまま48時間が経過。再度問い合わせ。(アマゾンの社員さん、お手間をおかけしてごめんなさい。)

曜日や時間も関係しているのかわからないですけど、相変わらず迅速に返信メールを送ってくださいました。感謝です。

申請の言語選択が「英語」のままになっていたらしい。「せっかくだから、やっぱり申請もファイル設定も英語に揃えよう!頑張ろう!」と決めました。

「餅は餅屋」ということで「Kindleのロイヤリティを倍にする方法」という電子書籍の6章で、EPUBファイルの言語設定を調べることに。PCが得意でない私でも、意外とあっさり設定できました。

ちなみに…

  1. EPUBファイルを右クリックして「名前の変更」を押し、拡張子を「.epub」から「.zip」に直接書き換える。
  2. zipファイルを解凍する。
  3. 「content.opf」ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、7行目の「[dc:language]ja[/dc:language]」を「[dc:language]en[/dc:language]」に書き換える。
  4. 解凍した全てのファイルを選択した状態でzipへ圧縮する。
  5. 1と同じ方法で拡張子を「.epub」に書き換える。

という方法でした。

「やっと言語設定ができた!」と思ってKDPにアップロード&保存をしようとしたら、ネット環境のせいなのか、永遠に「この処理には時間がかかることがあります」の画面のままグルグル。半日かけて「保存ボタンを押す→待つ→諦めてキャンセルボタンを押す」を繰り返したのですが、どうも保存ができない。

原因がわからずに焦るばかりだったのですが、表紙担当のノーンさんが「画像がアップロードできないこともあるらしい」と念のため納品してくださった軽量版の表紙画像でトライしてみると、保存に成功しました!

その後はやはり1時間ちょっとでステータスが「販売中」になり、やっと私の2冊目電子書籍が世に出ることとなったのでした。

私が英語で電子書籍を出版しようと思った理由

「そもそも、なぜ英語版の電子書籍なんて出そうと思ったの?」という話をしていきます。

(ちなみに、日本語版を出版したときの私はこんなことを考えていたようです。→「凡人がKindle出版に挑戦してみた理由と感想|自分の力で稼ぐ|不労収入に挑戦」)

私はマーケティングには詳しくないのですが、どうやらアイデアというのは

  • ブログ
  • メルマガ
  • YouTube
  • 書籍・電子書籍
  • インスタ
  • Twitter
  • LINE@

などなど、様々な発信方法にて流用するのが普通のようです。

「そうかぁ~。確かに、せっかくのアイデアが限られた場所でしか知ってもらえないというのも、もったいないよな~。」と思いました。

そんなある日、先ほどの「Kindleのロイヤリティを倍にする方法」「Kindle出版でギリギリ生活できるくらい稼げるようになったテクニックを大公開します!!」という2冊の電子書籍を見つけ、読んでみました。(後者はリンクを貼ろうと思ったのですが、現在は販売されていないようでしたので、私が購入した時の表紙画像のみ。)

そこには「多言語で出版すれば、その分ロイヤリティも2倍、3倍に…」という主旨のことが書いてありました。「現実的にはそんな計算通りにはならないかもしれないけれど、せっかくのアイデアを『1冊出して終わり』では寂しいし、試しにこれをやってみよう!」と思ったのでした。

英語で電子書籍を出版するためにやったこと

頑張ったことはただ一つ。「機械が翻訳しやすいような日本語に書き換えること」でした。

こんな文があったとしましょう。

「かわいらしいマグカップを持った女の子と話す男の子の母親は30歳のときに出会ったその子の父親のことをとても魅力的だと思ったと言っていた。」

「かわいらしい」のはマグカップかもしれないし、女の子かもしれないし、男の子もあり得なくはないし、母親の可能性もゼロではないし…。何に対してどれを言っているのかわからなくなっちゃうじゃないですか。

日本人は日本語に慣れているのであまり感じませんが、日本語は修飾が長くて最後の最後に結論が来るパターンが多いので、英語となじみにくいんですね。

なので「かわいい女の子がいる。彼女はマグカップを持っている。彼女は男の子と話している。彼の母親は30歳のときに彼女の夫と出会った。彼女にとって彼はとても魅力的だった。」という感じに、機械になるべく誤解を与えないように、機械にとってやさしい文に書き換えていきました。

ちなみに「彼女の夫」なども、いちいち指定しておかないと、勝手に「my」とか違うものをつけられて「いやいや、私(ナツ)の話じゃなくて、今ここに出てきた人の話ね!」と直すことになるので、細かく指定しました。

あとは日本語では「思ったと言っていた」というような、ぼかすような表現も自然なのですが、英語に訳して見てみるとビックリするほどくどいのです。(笑)

だから例文のように「魅力的だった」と言い切っても意味が通じるように、表現を工夫することもありました。

「日本語から日本語へ」という書き換えを行なった後は、「グーグル翻訳」にコピペをしました。予め書き換えておいたものの、やはり翻訳してみると文の意味が違ってしまうこともしばしば。その際は、簡潔な文に直しては翻訳、直しては翻訳と手探りしながら書き進めていきました。

他には、1つの単語に対して複数の英訳が存在する場合は、「Weblio辞書」や「英辞郎 on the WEB – アルク」といった無料の英和・和英辞典で調べて、例文を参考にしながら、最も適切な英単語が使われるように書き換えたりもしました。(例えば、「考え」で検索すると「intention、think、idea、thought、notion、view、persuasion、opinion、sentiment、thought」などが出てきます。)

英語で電子書籍を出版する際の心構えは「パッション重視」

残念ながら、私の職業は翻訳家ではありません。普段から英語を使う仕事でもないので、もったいないのですが学生時代に習ったことはほとんど忘れてしまっていると思います。

「自分なんかが、しかもこんな粗末なものを世に送り出していいのか」という迷いがなかったかといえば、ウソになります。

でも、私が人生で手に入れたいと思っているものがあって。

例えば学芸会で、歌詞や音程を間違えながらも、大きな声で歌って輝いている子ってどこの学校にもいませんか。逆に私は歌詞や音程は正確に歌えるものの、人生に疲れたような暗い雰囲気がただよう子どもでした。

両親がめちゃくちゃ厳しく、「間違えないこと」とか「1番の成績を取ること」に集中していたんですね。そんな両親の影響を受けて最初は頑張っていたのですが、10代後半から疑問を持つようになりました。

人の心を動かしたり、人生を楽しくしたり豊かにするのって、「正しいかどうか」で決まるものじゃないのでは…?と気づき始めたんです。

例えば歌手や陶芸家、画家などのアーティストでも、「上手い」「正確にできる」ということと、「味がある」「心に響く」っていうのはまた別の話ですよね。

私にはその要素が足りないなぁと思っていたので、今回の電子書籍出版に関しては、最低限主語と述語が違わないように、文の意味が変わらないようにと意識しました。本格的な英語のポエムのようなオシャレ・カッコイイ言いまわしは追求せず、とにかく意味が通じればいい、むしろ内容よりもパッション的なものを伝えるべきだという心持ちでチャレンジしたのです。

「英語で出版するなんて怖くないですか?」という人もいるかもしれませんが、私は英語のほうが、仮に低評価や悪口を書かれたとしてもあまり意味がわからないので、精神的ダメージは少ないだろうと思いました。(笑)

というわけで、「文法や言いまわしの勉強に」と思っている人は、ちゃんとした英語の本を読まれることをオススメします。「素人が、こんな感じで出版していいんだ!」と勇気をもらいたい人には合っているかもしれません。(^_^;)

ツイッターをフォローしてくださっている方はご存知かもしれませんが、3冊目の電子書籍もそう遠くない未来に出版する予定です。

よろしくお願いします(^_^)/~

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