なぜHSPの私が社会人学生に?|仕事は売上よりやりがい重視|技術追求

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こんにちは。

今回は「HSP(繊細さん)×仕事」のお話です。

過去に「私は接客に向いていない繊細さん|HSPとは|感受性が強い人の特徴|自分を変えるべき?」というHSPについての記事を書きましたが、またHSPのネタで書こうかなと。

ここだけの話(?)、次の電子書籍のテーマがHSPにかぶってきそうなんです。頭をHSPネタで染めておきたいという狙いもあり、しばらく優先順位を上げようかなと思っています。(^_^;)

ナツの簡単な経歴

私の経歴を超簡単にご紹介します。

  • 学歴第一主義の両親の影響で、大学を卒業
  • やりたいことがわからず、うまく就活に取り組めなくてフリーター
  • 結局やりたいことは見つからず、条件のみでIT業界を選ぶが2年で挫折
  • 「シフト自由」に惹かれ、腰痛持ちから興味が出てリラクゼーションセラピストに転身
  • セラピストは向いているらしい。物足りないので鍼灸あマ指の専門学校に入学

(※鍼灸あマ指=はり・きゅう、あん摩・マッサージ・指圧師)

といった流れです。

一応「社会人学生」の意味を検索してみたんですけど、「正社員かつ大学生or大学院生」を指しているようでした。私は「個人事業主かつ専門学生」なので厳密には違うかもしれませんが、「高卒ですぐにではなく、一度働いてから専門学生になった」という意味が伝わりやすいかなと思ってこの言葉を選びました。

「物足りないので…」の部分を詳しく書いていきますね。

HSP的仕事の目的は「相手を喜ばせること」|売上<やりがい

最近こんな本を読みました。

この本の通り、私もガッツリ当てはまったんですけど、仕事で一番優先していることは「相手を喜ばせること」です。

売上はあまり興味がない。(笑) 「良いものを提供して、自然にお金がついてくればいいや」ぐらい。もしかしたら、HSPの全員が当てはまるわけじゃないのかもしれないけれど、私は「あー。そうそう、わかる!」って感じでした。

具体的に言うと…

今私が在籍している業務委託のお店は通常、インターバルが20分です。施術と施術の間の時間ですね。

  • メニューの説明
  • お客様のお着替え
  • (緊急事態宣言がなければ)ハーブティーを飲んでもらう
  • 次回予約日の相談
  • お会計
  • 消毒とベッドメイク
  • 洗濯機回したり洗濯物干したり
  • (セラピストの)水分補給やお手洗い…etc.

「20分って結構あるじゃん」と思いたいところなんですが、かなりギリギリです。常連さんでいつも1個のメニューしか頼まなくて、家が近所でジャージやスウェットの状態で来てくれる方だと、20分で間に合います。

「ちょっと、トイレ行ってきていいですか?」とか「このメニューとこのメニューはどう違うんですか?」「カードどこだっけ、手帳どこだっけ」「猫舌で…」なんて言われたら、もうアウトなんです。(笑)

まあ、次のお客様が来てしまったら「そちらにお掛けになって、お待ちいただけますか?」っていう感じで待っていただくしかないんですけど。

15分とか20分早く来てしまう人には、HSPの私でも「早いなぁ!それは無理だよ、時間まで待ってて!」という風に思えます。早すぎる分には相手のせいだと思えますが、普通の人の感覚だと、待ち合わせのマナーとして5分前とかに来て下さるでしょう? 初めてだと10分前に来て下さったり。

それを「早すぎるわ!」とは突っぱねられず、迎えてあげたい気持ちになるんですよね。せっかく「遅れて迷惑をかけないように」と気を遣って来て下さってるのに、「まだ約束の時間じゃないから、待ってなさい。」って可哀想というか冷たいというか。

お客様も大人ですから「忙しいんだろうな」「ここのお店は時間ピッタリにならないと始まらないタイプか」と思ってくださるとは思いますけどね。

でも私は「迷惑かけないようにって5分前に来てくれたんだね、ありがとう」っていう気持ちを持ちたいんですよ。接客用語で「お待ちしておりました」ってあるけど、バタバタしている中で言われても嬉しくないでしょう?

「本当に待ってた?」「私より洗濯のほうが大事なんじゃない?」という印象を与えそうな気がします。

だから私は心の底から「あなたのことを待ってたんだよ」と言いたくて、本心で言いたくて、インターバルを30分にしたり、予約を詰め詰めにしないで15分とか30分休憩をくっつけたりしています。

お店的には、(予約の取りこぼしが出て)売上が落ちるから勘弁してくれって感じでしょうけどね。(笑) 「それでクビにするならしてくれ」って感じでダメ元でやっていますが、今のところクビになっていません。(^_^;)

こんな風に、「売上第一主義はなんか違うと思う」というこだわりがあるので、私みたいな人はどこかに属さず一人でお店やったほうがいいんでしょうね…。

ということで、「売上は重視していない」というお話でした。

学生になったのは、技術を追求するため

売上第一主義じゃないという話から続きますが、専門学校に行こうと思ったのは技術を追求したかったから。手技という意味でもそうだし、理論的なことも知りたかった。

先日、お客様と雑談していたら長らく抱えていたモヤモヤが晴れたんです。

そう。「世の中に溢れている整体は、”整体ビジネス”になっちゃってるから」という言葉によって。

国家資格のマッサージと民間資格のリラクゼーションの違い

他の記事でも触れたかもしれませんが、「あん摩・マッサージ・指圧」というのは、国家資格がないとできません。国家資格を持っていれば「治療」目的の施術も行えます。

例えば、癌の治療でリンパ節を切除してしまって、リンパ浮腫(ひどいむくみ)になっている人とか、工場で仕事中にベルトコンベアに手を巻き込まれ、指が全く曲がらなくなってしまった人とかに、治療としての施術を行うことができるんですね。

しかしながら「筋肉を揉む」「癒す」というのは無資格や民間資格でもできます。「治療」じゃなくて「癒し」目的なら、国家資格がなくてもいいんです。なので私も最初にセラピストをやったときは、お店で決められている研修は受けたものの無資格でした。

両者は別物ですから、リラクゼーションサロンでは「マッサージ」という言いまわしはできません。そのため「ボディケア」「もみほぐし」「整体」「オイルトリートメント」「腸セラピー」「ドライヘッドスパ」みたいな感じで、「マッサージ」にならないように工夫して、メニュー表やホームページを作っています。

賢く生き残る整体ビジネス

昨今、リラクゼーションサロンってすごく多いじゃないですか。道路を渡ったところに別の路面店があったり、同じビルの中であったり、ショッピングモールの違う階に、似たようなサロンが入っていますよね。

そんな乱立しているサロンたちは、競争をしなければいけません。

何を言いたいかというと、「受けると気持ちいいし、やってもらった直後は楽になるんだけど、2~3日するとすぐに戻っちゃうんだよね~。だからまたすぐに行かなきゃ~。」って思ってもらうのが一番賢い存続の仕方なんです。ビジネス的には。

うーん。

これには2つの理由が考えられまして、1つ目は「教えられる人・または環境がない」ということ。私もセラピスト用の研修を受けたことがあるんですが、私より2~3年ぐらい先に入った人が店長・エリアマネージャーを経て研修講師になっていたりするんですよ。

たまに20年以上業界にいる先生もいるんですけど、1歩先を行くだけの先生が、手順を教えるのみになってしまっていることも少なくありません。だから「ほぐすため(=根本解決)の方法を知らない」っていうのもあるかなと。

または、研修開くのにお金や手間がかかりますからね。会社としてもそこにばかり投資してもいられないから、環境的な意味で制限がかかっているというのもあるでしょう。

もう1つの理由は、「資格を持つ人を守ること」。私、自分の前髪は自分で切っています。なんなら後ろの髪もちょっと切っちゃう。(笑)

高校生の頃から母や友達に「前髪切るの上手だね」と言われてきたし、旦那がモサモサになっても床屋・美容室に行ってくれないので、「さすがに伸びすぎだよ!もう!」と私が風呂場で切ってあげることも。

そう、無印のはさみを使って。(笑)

そんな小ネタはどうでもいいんですけど、髪を切るのが上手いか下手かに関わらず、髪を切る仕事って美容師さんか理容師さんしかできませんよね。仮に美容師さんより切るのが上手かったとしても、やっちゃダメなんですよ。

それはある意味、国家資格を持っている人たちを守る仕組みであるとも言えます。

「誰でもやっていいよ」って言っちゃったら、国家資格を持っている人たちが食いっぱぐれてしまう可能性が高くなるじゃないですか。

それがセラピストとどう関係するんだって話ですが、リラクゼーション業とマッサージ業って「お隣さん」って言われたりします。確かに似ているところが多いです。

でも似ているからといって、無資格の人でも誰でもマッサージ業をやっていいよってなったら、やはり国家資格者が埋もれて廃れていく可能性が高まりますよね。

こうしてある特定の業種を守るために「ここからここまでは、この資格を持っている人しかできないよ」と国が定めている意味合いもあるんじゃないかなと思うわけです。

理由の1と2を合わせて考えると、「リラクゼーションセラピスト」という仕事では根本解決をすることができません。私はそれが悔しくてたまりませんでした。

私を指名してくださるお客様で、首のコリが酷く頭痛持ちの方がいらっしゃいます。最近はそうでもないですが、以前は頻繁に来られていたんですよ。

根本解決していないから、すぐにぶり返すんです。高頻度で来てくれたり、長い分数のコースを予約してくださったり。

お店の売り上げという意味で見れば万々歳なのですが、私はそれがすごい嫌でした。もちろん、お客様のお顔を見られることは嬉しいし、仕事の話やペットの話を聞かせてもらうのは楽しかったんですけどね。

「またコリが…」「今日も首が…」って、いっぱい受けてくださる度に「なんか、私って無力だな。」と感じたんです。「私がもっと上手ければ、もっと少ない頻度で、もっと少ない分数で十分に楽にしてあげられるのに。ごめんね。」って思いました。

私、お客様にどうなってほしいかというと、究極は卒業して、もう来ないでほしいです!(笑)

「特に辛いところはないけど、気持ちいいから受けたくなっちゃった♪」と娯楽・趣味のような感じで来て下さるならいいんですけどね。「コリが限界で…」「もうしんどくて…」「こわばって夜も眠れなくて…」みたいな感じではリピートしてほしくないです。

私は最強のゴッドハンドになって、「30分の施術を1回受けたら、もう二度と受けなくても良くなった!」みたいにしてあげたい。現実的には、そんなに極端にはいかないでしょうけど、心持ちとしてはそんな感じです。

それができるようになっちゃったら閑古鳥が鳴きますよ。だってリピートしなくていいんだもん。(^_^;)

ビジネス的には劣等生なんですが、私は売上よりやりがい重視のHSPですから。

潰れようがなんだろうが、ゴッドハンドになってみたい。そしたら面白そう…ただそれだけを考えていました。

以前、結構自腹を切って色々な講習会とかワークショップに参加してみたんですけどね。リラクゼーション業界の中で勉強する限り、広く浅く、横の知識は増えていくんだけど、深く追求していくことが叶わなかったんです。

それで「あぁ、これはもうリラクゼーションじゃない業界に行くしかないな。そうしないと、私の夢である“根本解決”にたどり着かない。」と思って、専門学校に行き、”治療”という業界に身を置くことに決めました。

実際行ってみて、夢は叶いそう?

はい。^^

先日、マッサージの授業中に先生がお手本を見せてくれたんですね。その時、患者役だった私の手の平を触り、「あれ?ここ引っかかるね。」と言いました。

続けて「じゃあ、ここと、ここと、ここ。はい、どう?」と、腕の3か所を30秒ぐらいグリグリやってくれました。そしたら、手のひらの引っかかり(コリ)がなくなったんです。しかも、再発していません。

「あ~これが私の求めていたものだなぁ。私も3年間勉強すれば、こういう風になれるのかな。卒業したてじゃ先生ほど上手くはないだろうけど、この技術に近づけるんだ。ここに来てよかったなぁ。」と思いました。

「思ってたのと違った」ってならなくてよかったです!(笑)

先週、登録販売者の記事を更新しました。実習の授業も面白いのですが、座学で東洋医学などを勉強するのも面白いです。私は漢方に興味があるので、中医学をもっと追求したいな~なんて考えている今日この頃です。

結論:「相手を喜ばせたい」という気持ちが一番の動力源

私、「ストレングスファインダー」という自己診断ツールを使ったことがあります。

(こんな過去記事もあるので、興味のある方はどうぞ→「ストレングスファインダーやってみた①|心から分かり合える人がいない私

ストレングスファインダーやってみた②|人生で初めてほめられて泣けた」)

有料ですがかなり精密に言い当ててくれるので、おすすめです。

私の強み第2位が「学習欲」です。(ちなみに1位は「戦略性」。)

“あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。” (クリフトンストレングス「自分だけの特徴的な資質のレポート」より)

「それをやっていくらの売上になるのか?」「集客率が何%アップするのか?」「そこに投資する意味はあるのか?」…そんなことはどうだっていいんです。楽しいから学ぶ、ただそれだけ。

そして私がゴッドハンドになったら、お客様がどんな顔をして驚いてくれるだろうかというのを、とても楽しみにしています。

HSPでも勉強・学ぶことが大好きな人とそうでもない人がいるとは思いますが、「やりがい重視」な人は多いのではないのでしょうか。

私の知人にHSPの男性がいるんですけど、友達の結婚式を企画・演出するのが大得意なんだとか。「どういう風に驚かせてやろうか」「どうやって泣かせてやろうか」って企画している時が楽しいんですって。^-^

HSPって他人の気持ちを本人以上に推し量るものですから、「こういうことをしたら、どういう気持ちになっていく」っていうのが丸わかりなんでしょうね。彼の演出はいつも大成功らしいです。

こんな風に、「相手を喜ばせたい」という気持ちが一番の動力源であり、結果よりも過程を楽しめるというのは、HSPあるあるなのかもしれません♪

みなさんは、仕事は売上重視ですか?それともやりがい重視ですか?^-^

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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