薬をやめるべき理由2つ|根本解決にならない・臓器に負担をかける|頭痛ネタ番外編

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こんにちは。

頭痛と漢方薬の記事を書くにあたり、前半で「いくら漢方が体に良さそうでも、依存しすぎは良くないという意識を持とう」という小話をしようとしたら、小話にしては長すぎたので、別々の記事として投稿することにしました。

(頭痛に使う漢方薬を知りたい方はこちらの記事へ→「頭痛に用いられる漢方薬5選|冷えのぼせ・虚弱・低気圧・めまい・ストレス」)

薬は体に負担をかけるので、できることなら飲まないほうがいいです。「いや~でもみんな結構飲んでるし、こんなもんじゃない?」という方には、「こんなデメリットもあるのか~」と知っていただけたらなと思います。

※ここで「やめるべき」と言っているのは、持病などにより医師から指示をもらって飲んでいる薬のことではありません。生活習慣の改善によって対処できる可能性があるのに、「面倒くさいから・手軽だから、これでいいや」と習慣的に飲みすぎてしまっている市販薬のことです。

とはいえ、急に「全く飲むな」と言うと酷な人もいるでしょうから「徐々に生活習慣を変えて、薬を減らす意識を持った方がよさそうだな」と思ってもらえれば嬉しいです。(不安な場合は信頼できる医師・薬剤師に相談を。)

薬をやめるべき理由①:根本解決にならないから

西洋医学の薬の場合は、どんな原因の頭痛でも「鎮痛」ということで同じ薬を出されます。いわゆる「対症療法」だからですね。

(「どんな原因の」というのは例えば、冷えとかのぼせとか、筋肉のコリとか低気圧とか、ストレスとか…。)

ちょっと言い方が悪いかもしれないけれど、「根本から解決しようがしまいが関係ない、今目の前にある痛みを消す!」それが白い薬の仕事だからです。

白い薬は「症状を消している(見えなくしている)」だけで、「病気を治している」わけではないのです。

例えば交通事故とか、人生でそう何回も経験しないものに対して西洋医学を用いるのはいいと思うんです。でも、解熱鎮痛剤なんかを「毎月のお供」「いつも持ち歩いてる」みたいな人、いるじゃないですか。

「いやいやナツさん、解熱鎮痛剤ってめっちゃ効くからいいんですよ!頭痛くても毎回毎回仕事休めないでしょ?だからこれがあるとすごい助かるんですよ!救世主みたいなもんで、私はこれがないともう生きていけません!」と思っている人もいるのでは…?(^_^;)

解熱鎮痛剤がめっちゃ効くのは私もわかってるんですが、根本解決にならないでしょう?そうすると、死ぬまでずーっと飲むことになるんですよ。だって根本が解決していないのだから、またすぐに何らかのきっかけで痛くなるのは当然です。

「いや、マジでこれ、私にとっての女神さまみたいなモンなんで、手放すとか無理ですよ。別に死ぬまでずーっと飲むでも構いません!手軽にサッと飲めるし、どこでも買えるし、お金も出せない金額じゃないですから!」と言う人も多分いると思います。

言いたいことはわかる。(笑)

日本って国民皆保険制度があるから、薬代やら病院の受診料やら安いですしね。生活習慣の改善なんかしなくても、パッと買ってサッと出してゴクッと飲めば簡単に痛みが治まる。頼りたくなる気持ちは私だってわかります。(^_^;)

薬をやめるべき理由②:他の臓器に負担がかかるから

根本解決にならないものを摂り続けることの何が問題かというと「他の臓器に負担がかかること」。薬って「頭」にとっては女神かもしれませんが、体にとっては異物です。

口から入ったものの通り道である消化管、すなわち胃や腸の粘膜に負担がかかります。胃潰瘍を起こしやすくなったり、リーキーガット(腸漏れ症候群)になったり。あとは毒を代謝してくれる肝臓を働かせすぎて、肝機能障害になったり。

(リーキーガットは腸の細胞が炎症を起こし、正常なバリア機能を失った状態。普通の人なら気にならないぐらいの化学調味料や残留農薬などで、異常な頭痛や疲労感が起こります。興味のある方はこちらもどうぞ→「リーキーガットとは|腸のバリアが破壊される原因|食事制限による治療」)

薬の代謝(化学変化)は肝臓で行なわれることが多く、さまざまな代謝産物が肝臓に出現するため、副作用として肝機能障害が多いと考えられています。代表的なものとしては、解熱消炎鎮痛薬、抗がん剤、抗真菌薬(水虫や真菌症の飲み薬)、漢方薬などでみられます。 “

(引用元→「厚生労働省 薬物性肝障害」)

「漢方薬」は植物の根っこなどが材料になっているため、体に良いというイメージがありますが「薬」であることに変わりないのです。薬である以上、副作用もあります。

「大量に長期的に飲んでも大丈夫」ということではなく、あくまで食事や運動などの生活習慣の見直しをメインにして、依存しすぎないほうがいいでしょう。

「えっ!ナツさん、せっかく体に良さそうなものを見つけて、体の負担を減らそうとしてたんですけど…漢方薬でも結局ダメなんですか?どうすればいいんでしょう?」という方は…

漢方専門医漢方専門薬局(ドラッグストアじゃなくて、調合からやってくれるような本格的なところ)を訪ねて、飲む期間をバチッと決めてもらったりして、「自己判断でダラダラズルズル何となくずっと飲んでる状態」にならないようにするとか

(参考→「新宿加藤鍼灸院・整骨院>漢方堂薬局の漢方薬は、市販品と何が違う?特徴、飲み方、保存法」)

ハーブティー、ハーブウォーター、薬膳料理を生活に取り入れるといいんじゃないでしょうか。

ハーブティーはおなじみの、お湯に茶葉を入れて飲むものですね。ハーブウォーターは…植物に水蒸気を当て、その水蒸気を冷やすと精油が採れるのですが、そこに植物の成分が含まれた水も一緒に溜まります。その水の部分のことをハーブウォーターと言います。

こうして鍋に水とすのこ、植物(皮とか葉とか花とか)を入れて、蓋を逆さにかぶせて加熱すれば、真ん中の器にポタポタとハーブウォーターが溜まりますよ。

鍋と柑橘の写真

(興味がある方は「ナードジャパンのアロマ講座を受講生の立場から紹介します①レッスン1~6|NARD JAPAN」の小見出し「レッスン4|ハーブウォーターでスキンケア」に参考サイトのリンクがまとまってますのでどうぞ。)

商品化されているものだとこんな感じ↓

人間の細胞膜は脂質でできています。水と油って仲が悪いじゃないですか。だから水や水に溶けやすい(親水性の)物質は、体への影響がマイルドなんです。敏感肌の方やお子さまにも使いやすいアイテム。(逆に精油は親油性なので比較的注意が必要ですね。)

つまり、親水性のものは使っていて過剰に摂り過ぎたりとか体に影響を与えすぎることは少ないんです。(ただ、ハーブティーの種類によっては長期服用禁止などもあるので、注意書きを読んでから購入してください。)

ビタミンもそう。例えば脂溶性のビタミンAやEには過剰症が存在するけど、水溶性のビタミンCなんかは余ったら尿として排出できるので、過剰症とか影響を与えすぎるというのは心配いらないんです。脂溶性の過剰摂取に注意ですね。

続いて薬膳料理。

“薬膳も漢方も、中国の伝統医学がベースなので、ルーツは一緒。ですが、薬膳は食事法の一つ。漢方は薬です。”

(引用元→「つぎのわたし選び>薬膳って美味しい!を実感「毎日薬膳 soup plus」」)

薬膳料理もショウガやクコの実などを使っていますから、漢方薬と共通するところはあると思います。しかしながら、あくまで「食事」ですからね。

薬と比べればやはり毎日の生活の中で使えるくらい、「食事」という健康法は変化がゆるやかで体に負担がかかりにくいと思われます。

(よっぽど寒い地域の人が「今はフルータリアンがブームらしいから!」なんて言って南国の果物しか食べない生活をするとか、逆に暑い地域の人が「冷えは万病のもとらしいから!」と根菜類しか食べない生活をしていたら体調を崩すかもしれませんが…。)

というわけで、「漢方って安全そうだから、西洋医学の薬に依存しないで、漢方に依存すればいいのか!」じゃなくて、「長期的に依存すべきものではなく、その他の健康法も検討すべきだ」という意識を持ちましょう、というのが結論です。

「冷え」対策用の漢方とかもありますけど、運動して筋肉をつけるとかでもいいですしね。薬がある生活を一生続けていくのが当たり前だと思わずに、「薬以外の健康法も考えるべきなんだな~」と思っていただければ嬉しいです。

(では本題へ進みましょう→「頭痛に用いられる漢方薬5選|冷えのぼせ・虚弱・低気圧・めまい・ストレス」)

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