なぜ勉強をしないといけないのか?⑤

前回の続きから)

なぜこんまりさんは売れたのか?

私が汚部屋から美部屋になれたきっかけの一つが、「こんまりさん」(=近藤麻理恵さん)の存在です。

「なぜこんまりさんは売れたのか?」と言われれば、「ちゃんと物事の本質をついているから。」じゃないですかね。

見た目の可愛らしさもさることながら、「ときめき」「魔法」「キュンッ♪」などなど、わかりそうで、よくわからないようなワードが消費者の心をくすぐるところもあると思うんですが、ちゃんと物事の本質をついていないと、あそこまでは売れないと思います。

夏菜さんが、片づけられない主人公役で、仲間由紀恵さんが、片付けコンサルタントのこんまりさん役で、ドラマをやっていたんですよね。そのドラマで「こんまりさん」と「片づけのやり方」について知り、少しずつ片づけられるようになって、その後、本も買ってみたのです。

この本から学べる、人生で大切なことって、「目的地」「現在地」「手段」です。

世の中の多くの人は、「どんな収納家具を買ったら幸せな生活になるか」「どんな収納グッズを買えばスッキリした素敵な生活になるか」と、この中で言えば「手段」の選択から始めます。

一方こんまりさんは、「目的地」を先に決めるように促します。「目的地」を決めてからでないと、次に進んではいけないのです。マンガの中では、「千秋さんは、ここでどんな暮らしをしたいですか?」と宿題を出して、1回目のレッスンが終了します。

意外かもしれませんが、ここが一番大切なので、たくさん時間をかけて大丈夫です。じっくり考えましょう。

そして、ライフイベントなどによって、途中でそれを修正・更新することになっても、大丈夫です。その時その時のベストを考えることができれば、はなまるです!

引き寄せの法則」とも重なりますが、抜け出したい現実があったり、叶えたい夢や目標がある人は、未来の姿を、できる限り鮮明に描けたほうが、グッと叶いやすくなります。

人間の脳には、「意識」と「無意識」があります。「顕在意識」と「潜在意識」と言い換えることもできます。

「無意識」に働きかけると「引き寄せる」ことができる

「今年の夏こそ、痩せてキレイになるぞー!」とか「今年こそ、英語を喋れるようになるぞー!」って思っても、結局挫折することってありません??

「意識」=「顕在意識」が夢を描けていても、「無意識」=「潜在意識」が追いつかないことが多いんですよ。

逆に言えば、「無意識」=「潜在意識」にピンと来させてあげられたら、夢や目標達成が簡単になります。

ゴール設定が、「スッキリした部屋」「素敵な部屋」では漠然としすぎて、「潜在意識」もどうやって自分にスイッチを入れたり、アクセルを踏んだりすればいいのか、わからなくて困っちゃうのです。

だから、自分の理想に当てはまるようなパンフレットを用意するとか、「なぜそれだと良いと思うの?」の問いを自分に5回10回繰り返すとか、そういう方法でゴールを明確にしていきましょう。

考えてもみてください。

「目的地」:「現在地」:「手段」が

  • 箱根温泉:東京駅:電車
  • ハワイ:成田空港:飛行機
  • 自宅から徒歩30秒ぐらいの公園:自宅:徒歩
  • 自宅から3番目に近いスーパー:自宅:自転車

だったら、妥当だと思います。

ところが、世の中の多くの人は、目的地と手段の組み合わせを間違えたり、そもそも目的地を決めずに手段をとっかえひっかえしているから、全然幸せにたどり着かないような感じがするのです。

「目的地」「現在地」「手段」を定めれば幸せに近づく

目的地も決めずにママチャリで出発して、「うわ、やっぱり最新型のマウンテンバイクを買っておけば幸せだったのかなぁ…」「私は電動アシスト自転車を持っていないから、不幸なのかもしれない」「あの時、赤い自転車じゃなくて、黄色い自転車にしていたら、もっと違う人生だったのかも…」と悩むのは、おかしな話です。

ハワイに行くために徒歩で出発して、「どうしてこんなに頑張ってるのに、幸せになれないの?」「周りの友達は、どんどん夢を叶えて幸せになってるのに!」「私って才能ないのかなぁ?」と悩んだりね…。

こう書くと、「えー、そんなバカみたいな話、あるわけないじゃん。」と思ってしまいそうですが、実際は結構多いみたいですよ。

私も一時期「セミナー難民」・「自己啓発ジプシー」でした。

今の自分にどんなスキルが足りなくて、どんなスキルを身につければ幸せになれるんだろうと、もがいて探しまくりました。

生きてりゃ、「こういうセミナー受けたい」「どこそこの服が素敵だ」「あのスキルを磨きたい」…個々の物に対する欲が湧くのも自然なことですが、最初に「自分はどうありたいか」のゴールを明確にしなければなりません。

ところがどっこい。

この作業、めちゃくちゃ頭を使うし、すごく面倒くさい。

前回の記事で書きましたが、私が美術の時間に「さあ、好きなものを好きなように描いていいよ~!」「イェーイ!」の教室の中で青ざめていたように、戸惑ってしまう人も少なくないと思います。

だから「手段」…「あの収納ボックスを買えば、スッキリして素敵な暮らしができるかも」なんて、物に頼って、幸せにしてもらおうとするのです。

片付け以外で言えば、

「学歴があれば幸せになれるんじゃないか」

「投資をやったら幸せになれるんじゃないか」

「転職したら幸せになれるんじゃないか」

「結婚したら幸せになれるんじゃないか」

「マイホームを買えば幸せになれるんじゃないか」

…etc

人生の本質と向き合うことをサボり、付け焼き刃で、手段(方法)や物をとっかえひっかえし続けても、残念ながら、幸せにはなれないのです。

(私は「じゃあ、人生の目的地、決めるか~」と重要性に気づいてノートとペンを用意したところで、全く書くことが浮かびませんでした。

人によって違うかもしれませんが、私の場合は「『楽しそうだな』『やってみたいな』と思うことを、どんどんやってみればいい。そうしたら、そのうち決まってくるから。」と、カウンセラーさんに言われました。

次回に続く)

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