⓪逆流性食道炎とは|私の体験談|胸と背中の痛み・燃える感じ

スポンサーリンク

こんにちは。

今回は逆流性食道炎についてのお話です。なぜなら私が今、タイムリーに逆流性食道炎を抱えているからです。(苦笑)

⓪で「逆流性食道炎とは何なのか」と私の体験談、①で西洋医学的アプローチ、②で東洋医学(自然療法)的アプローチを見ていきましょう。

(※今出ている症状が何か重い病気の初期症状である可能性もあるので、病院に行って「西洋医学的な異常がない」とか「辛いものを控えるなど生活習慣の改善をしていきましょう」「薬、出しても出さなくてもいいけど、どうしますか?」などと言われてから、自然療法の力をお借りするのをおすすめします。

「もっと早く病院に行っていれば助かったのに」という後悔を防ぐためですね。西洋医学と東洋医学(自然療法)の特徴を活かして健康に役立てると良いでしょう。その人の人生はその人のものなので、強制することはできませんけどね…。)

逆流性食道炎とは

早速ですが、そもそも逆流性食道炎とは何なのでしょうか?

“逆流性食道炎とは、強い酸性の胃液や胃で消化される途中の食物が、食道に逆流して、食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じる病気です。”

(引用元サイト→厚木胃腸科)

食道とは

“食道はのど(咽頭)と胃を結ぶ筒状の臓器です。 食道自体には消化や吸収の機能はなく、口から入った食べ物や飲料を胃まで輸送する役割を果たしています。”

(引用元サイト→Boston Scientific 一般・患者さん>食道狭窄と内視鏡的バルーン拡張治療>食道のはたらき)

(イラスト元→イラストAC>医療/福祉>消化器官名称)

ちなみに「炎症」という言葉が医療従事者でない方になじみがないということで、「体の中で火事が起きている状態」とか「小さな怪我をしている状態」と言い換えることもあるみたいです。

(参考サイト→「「病院の言葉」を分かりやすくする提案 トップページ>調査>医師に対する問題語記述調査>質問と回答>問題語一覧>炎症」)

胃液について

“胃液をビーカーに入れて鉄を落とすと、激しい泡を立てながら溶け始めます。非常に強い酸性の液体です。タンパク質分解酵素(ペプシン)の働きもあり、胃液に動物の胃の一部を入れると、数時間後には消化されて溶けてしまいます。”

(引用元サイト→第一薬品工業株式会社)

「胃液」はめちゃくちゃ強い酸性の液体ですが、普段は胃の粘膜層をおおうように分泌される「粘液」のおかげで胃自体が消化されずに済んでいます。

ストレス等で粘液層が薄くなったり質が悪くなると胃が痛みますし、何らかの理由で胃液が食道にまで上がってきてしまえば、食道が痛むというわけです。食道は消化をするための場所ではないので、食道には胃液から守るためのメカニズムが備わっていませんからね。

主な症状

  1. 胸やけ:みぞおちから胸の下にかけて、焼けつくような、しみるような違和感がある。
  2. 胃もたれ:食べた物がいつまでも未消化で残り、もたれたような感じがする。
  3. 胸が痛い:胸が締めつけられたような強い痛みを感じることがある。
  4. お腹が張る:便秘でもないのに、お腹がパンパンに張ったような感じがする。
  5. 耳の違和感:耳の奥のあたりに痛みを感じたり、ときには耳鳴りがすることがある。
  6. 声がかすれる:声がかすれたり、言葉のすべりが悪くなったり、高い声が出にくくなったりする。
  7. せきが出る:急にせき込んだり、しつこいせきが続いたり、気管支炎のような症状が出る。
  8. のどの違和感:のどに痛みを感じたり、イガイガしたり、食べ物を飲み込みにくく感じたりする。
  9. 呑酸(どんさん)・げっぷ:すっぱい胃酸が口の中にこみあげてきたり、げっぷが頻繁に起こったりする。

(引用元サイト→日本調剤 お客さま向け情報)

ちなみに主な症状のうち、私が当てはまったのは「5.耳の違和感」「9.呑酸(どんさん)・げっぷ」以外の全てでした。

逆流性食道炎体験談|胸と背中の痛み・苦しさ

私はこの記事を書く5年ほど前、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシアという診断をされたことがあります。下痢と便秘を繰り返したり、吐き気、胃の痛みなどの不快症状はあったのですが、胃カメラと大腸カメラ、ピロリ菌の検査を受けても一切の異常が見つからなかったため、そう診断されたのです。

※”過敏性腸症候群とは、原因の心当たりがなく、検査をしても炎症や腫瘍などの異常が見つからないのに、下痢や便秘、腹痛などを繰り返す病気です。”

(引用元サイト→「社会福祉法人 恩賜財団 済生会 トップページ > 症状別病気解説 > 病名から探す > 過敏性腸症候群」)

※”機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれなどの症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても異常がみつからない病気です。”

(引用元サイト→厚木胃腸科医院)

その時にお医者さんからアドバイスされたのは①早起きして3食規則正しく食べること、②食物繊維を多くとること、③辛いものなどの刺激物を控えること、などでした。

「病気じゃなくても不快症状が出ることがあるんだ。やっぱり健康的な生活を送ったほうがいいんだな。」と思いました。

食生活はだいぶ改善し、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアの症状はなくなり、そんなことがあったことも忘れていたある日。自宅から少し離れたスーパーに、運動不足解消も兼ねて徒歩で買い物に行った帰りに、とんでもなく胸が苦しくなったのです。

とにかく胸と、そして背中も痛く苦しいような感じがして、心筋梗塞か狭心症で「このまま死んでしまうのではないか」と思ったほどでした。あとは胸周りが熱く燃えるような感じがしましたね。

(狭心症とは、心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈が細くなったり、詰まりかかったりすることで、心臓の筋肉への血のめぐりが悪くなること。まだ心臓の筋肉の機能は完全には低下しておらず、いわゆる黄色信号がついた状態。

参考サイト→名古屋徳洲会総合病院>心臓血管病を理解しよう

街路樹や電柱につかまって休憩しながら、やっとの思いで自宅にたどり着きました。

「さすがにこんなに痛いなら、何か異常があるだろう!」と心配になり、内科へ行きました。

1件目の診断結果は「胸周りが燃えるように熱い」というキーワードから「逆流性食道炎」。2件目は「胸が苦しい」というキーワードから気胸を疑われ、レントゲンを撮ってもらったが「異常なし」。「痛みが出てる時に来てくれないと……。」と言われたのですが、病院の隣に住んでるわけでもないし難しいですよね。

(“気胸は肺に穴があいて肺から空気が漏れ、タイヤのパンクのように肺がしぼむために、胸痛、咳や息切れなどが生じる病気です。”

引用元サイト→「飯塚病院>呼吸器病センター>ご利用の方へ主な疾患・治療について>気胸

私が病院に行った時は「肺に穴が開いちゃって、空気が漏れている状態。痩せている人に多い。」と説明されました。)

胃液による胃痛や胸やけは機能性ディスペプシアのときに経験しているので、「この胸の痛みは胃液のせいじゃない、逆流性食道炎じゃないと思うんだけど……。」とどちらの診断もピンと来ず、仕方なくそのまま生活することにしました。とりあえず、心臓の病気ではないことは判明しました。

「手術しましょう!」とか「この薬を飲みましょう!」と言われていないので、拠りどころもなく放置するしかありませんでした。

しかしその後も「背中が痛い」「背中が苦しい」となることが度々あり、「パソコン作業をしすぎて、背中のコリが酷くなっているから、背中が痛いのかな?」「背中の筋肉の左右バランスが悪いのかな?」「骨盤が歪んでいるのかな?」と整骨院等にも行ってみました。

施術直後は楽になるのですが、完全には解決しない日々が2年以上続きました。もう諦めて、痛みがある生活に慣れてしまっていたのですが、ここ最近で痛みがかなり強烈になったので、このブログに情報をまとめておこうと思ったのです。

2年前は「胸が痛いって言っているのに、なんで逆流性食道炎なんて言われなきゃいけないの?」と落胆していたのですが、最近になって「あ、これは本当に逆流性食道炎かもしれない!」と思いました。(あの時のお医者さんに失礼ですね。(苦笑))

(2015年11月に大動脈瘤破裂胸腔内出血で亡くなった俳優・タレントの阿藤快さん。彼は亡くなる前に「背中が痛い」と訴え、マッサージ屋に行ったり共演者に背中をほぐしてもらっていたそうです。「痛いところ」と「悪いところ」がドンピシャで同じ場合もあれば、わかりにくくなっている場合もあるんですね。ヒトの体って難しいです。

(参考→スポニチ>トップ>芸能>2015年11月17日))

なぜ「逆流性食道炎なのでは?」と思ったのかというと、硬くなった背中を旦那に押してもらったり、指でゴリゴリしてもらうと楽になったからです。背中には下図のように「膈兪」「肝兪」「脾兪」という胃に対応するツボがあるのです。

(画像引用元サイト→今月のツボ通信)

「胃のツボを押したときに楽になってるっていうことは、私、やっぱり消化器系が悪いんじゃないの?」と思いました。

2年間、思い返してみれば食後に声がかすれたり咳が出ることが頻繁にありました。でも普通は「声がかすれる!胃液が逆流して食道が傷ついているみたいだぞ!」なんて結びつかないですよね。全く別の問題だと考えていました。

ごく最近になって「腹部膨満感」など、あからさまに胃やその周辺の不調だと思えるものが目立ってきたので、「じゃあ、あの時のアレもそうだったのか。」と思えるようになったのです。

胃やその周辺の不調はカフェインの摂り過ぎのせいだった

ではなぜ「あからさまに胃やその周辺の不調だと思えるものが目立ってきた」のかというと……思い当たるふしは「カフェインの摂り過ぎ」です。

私は子どもの頃からのロングスリーパーで、夜から朝にかけても長く寝ることができますし、昼寝を5時間くらいしても平気です。(やるべきことがなければ夜は10時間くらい寝たいところですが、なかなか叶いません。)

普段は睡眠時間が長いことを受け入れているのですが、この記事を書くちょうど2~3週間前が電子書籍出版の追い込み時期で、10分たりとも仮眠を取るのが惜しかったんですね。

だからガブガブとストレートティーを飲みまくっていたんです。(^_^;) 眠気に悩まされることもないし集中力は上がるし、紅茶はおいしいし、1日に2リットル近く飲んでいる日もありました。(紅茶が悪いんじゃないですよ、あくまで、異常なほど大量に・連続して流し込んでいた私が悪いのです。)

そうすると胃のあたりの痛みが強くなっていき、腹部膨満感も酷くなりました。19時に夜ご飯を食べて24時くらいに就寝し、翌朝6時半に起きて7時頃になれば、食欲が湧いてきてもいい時間のはずです。しかし前の食事から12時間経っているにもかかわらず、まるで今食べたばかりのように、お腹が苦しくて苦しくてしょうがないのです。

そしていつもは「胸のあたりの広い範囲が燃える感じ」だったのに対し、ピンポイントで胃の上のほうが燃えるような感じを自覚しました。

そういえば昔、うっかりと茶葉を取り忘れてかなり濃くなった紅茶を、朝一のすきっ腹で飲んだら、途端に胃が絞まった感じがして、痛くなったことがありました。ごく最近の胸まわりの痛みは、その時の痛みの感覚にそっくりだったので「この胸の痛みは、胃(やその近く)が痛んでいたのか!」とわかったのです。

「やはり、胸まわりの燃える感じ・絞まって痛む感じ・パンパンで苦しい感じ・声のかすれや咳などは胃液が原因だったんだ」と確信しました。最初は「胸が苦しいから心臓の病気では?」と疑いましたが、違ったんですね。

私の体験談はこんな感じです。

【5年前に胃や腸の痛みを感じて病院で検査→異常なし→食生活改善で気にならなくなる→ある日から急に胸や背中が痛むようになる→痛みに慣れながら生活→カフェインの摂り過ぎで「今までの不調は胃やその周辺が炎症を起こしていたせいか」と自覚→ハーブやアロマを試したのでブログにまとめよう】という流れですね。

意外とボリュームが多くなったので、次の記事で「逆流性食道炎への西洋医学的アプローチ」(いわゆる薬によるアプローチ)について書いていきます。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます。更新お楽しみに♪

スポンサーリンク

Follow me!