私が登録販売者の勉強をする理由②|人を動かす|より良い提案をする

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こんにちは。

前回の記事「私が登録販売者の勉強をする理由①|全体を把握する|北風と太陽」では、私が自然療法を世の中に広めるために「木を見て森を見て」、「北風と太陽」の太陽になって、外堀からじわじわ温めていきたいというお話をしました。その続きから。

ひとが変わるとき

ヒト、特に大人がそれまで当たり前に思ってきた習慣を変えるのって、とっても大変なことです。小さな子どもが新しいことを覚えるのよりも、よっぽど大変です。

私の母は、喫煙者でした。

小学校1年生のとき、学校でタバコについての授業があり、真っ黒な肺の写真なんかを見せられて、「お父さんやお母さんがタバコを吸っている人は、やめさせましょう。今日学校で習ったことを教えてあげましょう。」などと言われたのです。

その日から何度もトライしましたが、結局私の力ではタバコをやめさせることはできませんでした。私がしつこく言うものだから、もはや向こうも意地になって、「タバコやめるくらいなら、むしろ死んだ方がマシ!」とまで言っていました。

そして、私が中学校2年生の頃だったでしょうか。

母はある日、死を覚悟するほどの息苦しさに襲われたそうです。

3~4日、息苦しさと恐怖が続き、私は「あれだけ言っても聞かなかったんだから、治ったらまたケロッとして吸うんじゃないの?」と思っていましたが、6年間説得し続けても、びくともしなかった母は、これを境にあっさりとタバコをやめたのでした。

ある方は、ご家族が亡くなってから病院の治療方針に不信感を抱いて、体に関する情報を集め始めたり、またある方は健康診断で病気が判明し、いよいよまずいと目を覚まし、マクロビのインストラクターの資格を取ったり。自身の不妊を乗り越えてヨガのインストラクターになったり。

健康に目覚め、勉強し始めるきっかけは人によってさまざまですが、要するに人って、が頭をよぎるくらいの大きな雷に打たれないと、なかなか変わらないことも多いのです。

よりよい提案|ゴリ推しの北風と、じわじわ誘導する太陽

もともとアロマテラピーが好きで、ペパーミント、レモン、ラベンダーの精油を使い慣れている人が、まだ買ったことのないオレンジの精油を買うのは、あまりハードルは高くないはずです。

そうやって「今、すでにアロマや自然療法が好きな人」が、もっとそれを好きになるのも、もちろん大歓迎ですし、嬉しいことです。

だけど私は「今まで興味がなかった人」、なんなら「自然療法に不信感さえあった人」までもが、初めてこの世界に足を踏み入れるきっかけを作れたら、すごく嬉しいなと思うのです。

「やってみたけど、こっちの方が合っていたから」「理解はしたけど、これの方が好きだった」と決めたのなら、それはその人の人生ですし、こちらがどうこういじれるものでもありません。

ですが、「知っていてやらない」のと「知らない」のとでは、雲泥の差です。

「知る」ことによって、みなさんが選択肢を広げ、QOL(Quality of Life =生活の質)を上げるためのお手伝いをしたいのです。

それまでアロマ(自然療法)に興味がなかった人に、「とにかく良いんだから(これをやりなさい)」「とにかく悪いんだから(今やっていることをやめなさい)」と頭ごなしに正面からぶつかっても、それこそ「北風と太陽」の北風です。

パソコンを買うために家電量販店に行ったとして。

「メーカーAの○○が良いので、絶対にこれを買ってください!Bも扱っていますが、絶対Aです!」よりも

「メーカーAの良いところは○○で、でも××といったところが短所です。メーカーBは△△というところが良く、かわりに□□の部分では劣ります。~さんの使用用途でしたら、☆☆はあまり使わないと言うことで、◇◇を優先して、Aを購入されるのがおすすめですが、いかがでしょうか?」と言ったほうが、親切ではありませんか?

実は私、掃除機を買う時にこれをやられまして。(^_^;)

ズボラな私の一人暮らし1年目。自分でお金を出して、初めて買う掃除機はサイクロン式(紙パックを使わないもの)がよかったのです。なぜなら、実家で母が紙パックを変える際に「面倒くさい!」とめちゃくちゃイライラしていたから。

家電量販店に行き、「サイクロン式がいいかなと思っているのですが…」と店員さんに言いました。すると店員さんが紙パック式を激推し

「紙パックの交換が面倒らしいので…」と言うと「僕も紙パック式を使っていますが、簡単だし、全然面倒くさくないですよ!それに紙パックって毎回交換するものじゃないんですよ!」と。

「紙パックもお金出して買わなきゃいけないんですよね…」と言うと「費用も1個10円とかなんで、気にするほどの額じゃないです!」と。

その店員さんが、紙パック式掃除機を大好きで大好きで仕方なかったのか、売れ残りを売り切りなさいと上から命令されていて必死だったのかはわかりませんが、全く買う気にはなれませんでした。(笑)

そして、その時店員さんの反対を押し切って買ったサイクロン掃除機は、未だに活躍しています。(^_^;)

「そんなに良いって言うんなら、こっちでいいや~」みたいな人もいるかもしれませんが、私は結構我が強いので。本当に内容がめちゃくちゃ良いんだったら考えますが、トークの熱量だけで左右されるのは避けたいところ。家に帰って後悔しそうですもんね。

この話から何が言いたいかというと…紙パック式掃除機をもともと買おうと思って来てる人に、熱くその話を語るならいいと思うんですよ。

例えば、私がアロマテラピー講師として生きていきたいのであれば、すでにアロマをちょっと勉強したことがある人や、8割がた受講すると決めている人向けに販売戦略を練ればいいんです。マーケティングの観点から見れば、それが賢い生き残り方。

でも私は、アロマに興味がない人が興味を持つきっかけを作りたいんです。(アロマ以外でも、自己啓発や経済の話もそうですけどね。)

そうなると、「自分が良いと思っているものだけを追求して、ゴリ推しする」だけだと足りないんです。

「あなたはそれがいいと思ってるんですね、情熱的な人だなぁ。でも私は怪しいと思っているから、こっちで十分です。」と思われて終わりですから。

私が母の喫煙を止められなかったように、「何かしつこく言ってくるなぁ。でも、私は生活習慣を変えないけどね。」になってしまうんです。

せっかく人々のQOLを上げるために活動をしているのに、「熱心なことは伝わるが、誰も生活習慣を変えない」だったら悔しいじゃないですか。

せっかくの情熱を、少しでも人を動かすために使いたい。だからゴリ推しの北風になるのではなく、じわじわと「そっちも良いかも」と思ってもらえるような太陽になるために、色々なことを吸収しているのです。

次回に続く)

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